テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#一次創作
ruruha
396
ruruha
471
ruruha
316
☘️
34
📩相談
高校二年生・仮名:Kさん
中学生の頃にいじめを受けていました。
今でも、誰かの表情や言い方が少し変わるだけで、「嫌われたのかな」「何か悪いことをしたかな」と考えてしまいます。
家族や友達に相談すると、「気にしすぎだよ」と言われます。
悪気がないのは分かっています。
でも、その言葉を聞くたびに、「やっぱり自分がおかしいんだ」と思ってしまいます。
本当に気にしすぎなだけなんでしょうか。
遥
「『気にしすぎ』って言われても、気にならなくなるわけじゃないんだよな」
蓮司
「止まれないから困ってるんだもんな」
日下部
「相談している時点で、本人も分かっている。『考えすぎかもしれない』という自覚はある」
遥
「だから『気にしすぎ』って言われても、『知ってる』ってなるだけなんだよ」
蓮司
「言ってる人は励ましてるつもりなんだろうけどな」
日下部
「しかし、受け取る側は『感じ方が間違っている』と言われたように聞こえることがある」
遥
「それなんだよ。気持ちまで否定された感じになる」
蓮司
「Kさんは、嫌われたくて気にしてるわけじゃない。傷つきたくないから気にしてしまうんだよな」
日下部
「以前の経験が、そう反応するよう学習した可能性がある」
遥
「一回そういう目に遭うと
表情とか声のトーンとか、すぐ気になるし」
蓮司
「前はそれが危険のサインだったのかもしれない」
日下部
「だから今も確認してしまう。異常というより、身を守る癖だ」
遥
「でも、その癖のせいで苦しいんだよな」
蓮司
「そうだな。今の人まで疑ってしまう時もあるだろうし」
日下部
「だからといって、『気にするな』で解決はしない。長く身についた反応は、少しずつしか変わらない」
遥
「なんかさ、『気にしすぎ』じゃなくて、『たくさん気にしなきゃ生きられなかった時期があった』って考えた方が、少し違って見える気がする」
蓮司
「俺もそう思う。その頃の自分には必要だった反応なんだろうな」
日下部
「そして今は、その反応が少し過剰に残っている状態なのかもしれない」
遥
「だから、自分がおかしいって決めるより、『まだ昔の癖が残ってるんだな』くらいでいいと思う」
🗝 三人からのことば
遥
「『気にしすぎ』なんじゃなくて、気にしなきゃいけない時期があったのかもしれない」
蓮司
「傷ついた経験は、人を見る目を敏感にすることがある」
日下部
「反応には理由がある。その理由を知ることが、回復の第一歩になる」
コメント
1件
わあ…このエピソード、すごく胸が痛くなりました。「気にしすぎ」って励ましたつもりが、むしろ否定された気持ちになるって、本当にその通りだと思うんです。Kさんの「自分がおかしいのかな」という感覚が、三人の言葉で少しずつほぐされる感じがして、読んでいて救われました。特に遥さんの「気にしなきゃいけない時期があった」っていう捉え方がとても優しくて、心に残っています。ruruhaさん、繊細な心情をこんなに丁寧に描けるのはすごいです。続きも楽しみにしていますね。