テラーノベル
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よろけた身体を大きな手で支えられると、夏樹さんが私を壁際に縫い付け、唇を塞がれた。
「んうっ……」
背中に冷たい感触が迸り、彼は構わずに私の口唇を貪り続けた。
口腔内に割り入ってきた舌が、欲望の色に染まらせようと妖しく蠢き、微かに残っている理性を蝕もうとしている。
なす術もなく、私は夏樹さんを想う性奴隷と化した。
一晩で三度もセックスしたのは、初めての事。
その後も、快楽に朦朧とした私を尻目に、夏樹さんはキスを落とし続けながらも恥裂を弄り、右脚を掬い上げて剛直を突き入れた。
「んああぁっ……あうっ…………あんっ……」
「お前……俺とのセックスが…………そんなに好きか。なら……もっと抱かせろよ……」
「ちっ……ちがっ…………っ……」
「何が……違うんだ…………? 言えよ……」
「なっ…………夏樹さんとの……セックスじゃな──」
夏樹さんとのセックスじゃなくて、夏樹さんの事が──。
身体を結びつけながら、喉から零れそうになった想いを、ぐっと飲み込んだ瞬間、彼に唇を奪われる。
言葉を退けられたようなキスと、『俺とのセックスに没頭しろ』と言わんばかりの、肉杭の律動。
夏樹さんに触れられ、すぐに濡れてしまう自分が浅ましいと思うけど、身体と性欲は正直だ。
四度目の密事でも、既に下腹部からジクジクと湧き上がっている、淫らな願望。
自分の性欲が、こんなにあるなんて思いもしなかったし、セックスの相手が夏樹さんだから、曝け出せたのかもしれない。
彼の抽送が徐々に速くなり、低い声で呻いた後、屹立を膣から抜き取ると、私のお腹を目がけて吐精した。
「まだ…………抱き足んねぇな……」
「……っ」
額に汗を滲ませた夏樹さんが、息を弾ませながら、鬱陶しく前髪を掻き上げる。
奈落のような彼の獣欲に、声を詰まらせた刹那、勁い腕に抱き上げられた。
「なっ……夏樹…………さん?」
「…………お前の身体を手放すのが惜しいくらいに…………っ……抱き足りねぇんだよっ……」
彼がベッドに足を向け、ぞんざいに私を横たわせると、身体中にネットリと舌を這わせられた。
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ひより
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コメント
1件
うわあ……もう、このやりきれない感じがたまらないですね。身体はもう完全に求め合ってるのに、心のほうはまだ言葉にできないもどかしさ。「夏樹さんとの♡♡♡じゃなくて、夏樹さんの事が──」って、そこで飲み込んじゃうのが切なすぎる。でも四度目も受け入れてしまう、その“正直な身体”の描写が逆に感情の深さを感じさせて、胸がぎゅっとなりました。最後の「抱き足りねぇ」って言葉に、夏樹さんのほうも何かが変わってきてる気がして、この先が本当に気になります……!