テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
77
#イケメン
蒼乃 月
2,122
#ハッピーエンド
瑠璃マリコ
6,481
ひより
447
両膝を折り曲げられ、泥濘に夏樹さんの顔が沈められる。
「ひゃんっ…………ぅあぁっ……っ…………んんんっ……」
蕾を彼の舌に舐め転がされた後、甘噛みされた。
執拗なまでに口淫を施され、顔を僅かに上げて夏樹さんの表情を伺うと、口の周りに淫液が付着し、鈍く光っている。
まつ毛を伏せながら、恥裂を愛撫する夏樹さんの表情が、男特有の色香を放ち、もっともっと……と快楽を強請(ねだ)るように、私は腰を浮き上がらせた。
「フッ…………腰とアソコがヒクついてる……」
秘部から顔を離した夏樹さんが、唇に付いた甘露を拭う仕草すら愛おしく感じてしまい、情欲に染まった彼の面差しに、胸の奥が締め付けられた。
けれど夏樹さんは、人の夫。
別居していると本人から聞いていても、奥様に叶うわけがないし、彼の家庭を壊すつもりなんて、全くない。
今日、八年振りに夏樹さんと結んだ男女の関係が、私の独りよがりだというのも当然分かっている。
手荒な抱き方をされても、夏樹さんが私を欲情の捌け口としか思ってなくても。
だから…………でもっ──!!
「そろそろ…………俺が欲しくなったか?」
彼が肉槍を手で支え、濡れた秘境を上下に擦ると、有無を言わさず一気に奥までねじ込んだ。
「はうっ……っ……」
挿入の衝撃で、身体と頭に振動が走り抜け、私は枕の端をギュッと掴んだ。
夏樹さんが肉槍を突き入れたまま律動せず、私の頭の横に両手を突いて見下ろしている。
「…………由恵」
「……っ」
嘲るような笑みは鳴りを潜め、真剣な表情で鋭利な眼差しに貫かれた。
不意に湧き上がる、やり切れない想いと、瞳の奥に熱を帯びた、痺れるような感覚。
身体を繋がらせたまま、ベッドの上に沈黙が降り、私と夏樹さんの視線が静かに絡み合った。
「……ったら…………ったの……に……」
「…………由恵?」
無言の情調に耐え切れず、私は声を震わせながら口を開くと、彼が訝しげな表情を映し出した。
「あなたがっ……夏樹さんがっ…………独身だったら良かったのにっ!!」
夏樹さんに抱かれつつ、燻っていた想いを吐き出すと、目尻から雫が流れ落ち、彼の鋭い目元が僅かに見開いた。
コメント
1件
うわ、めっちゃ生々しい……! でも由恵の「独身だったら良かったのに」って台詞がぐっときたわ。身体は繋がってるのに、心の距離が埋まらないもどかしさ。夏樹さんの真剣な表情に変わったシーン、あれで一気に物語が深くなった気がする。TLはあんま読まないけど、こういう心理描写は刺さるわ😌