『もし3人でシェアハウスしたら』
蓮司「はい決まり。俺リビングのソファ確保」
日下部「いや、決めるの早すぎだろ。ベッドあるだろ」
蓮司「ソファのほうが雰囲気あるんだって。あと女子呼んでも盛り上がる」
遥「呼ぶな」
蓮司「まだ何も言ってねーのに速攻で禁止かよ」
日下部「……まあ俺も、変なの連れ込むのはやめてほしい」
蓮司「変なのって言うな。俺の人脈をなんだと思ってんだ」
遥「人脈じゃなくて被害者のリストだろ」
蓮司「はい出た〜。遥の毒舌。家でも毒舌担当か」
遥「担当とかやめろ」
日下部「役割分担の話なら、生活の家事もちゃんと決めないと」
蓮司「お、真面目代表きた」
日下部「俺は掃除ならやる。料理は……まあ、普通にできるけど」
蓮司「え、日下部の飯? 絶対塩分控えめで地味なやつだろ」
日下部「悪いかよ」
遥「……俺、料理ならできるけど」
蓮司「マジ? 遥が? どんな?」
遥「普通の……味噌汁とか卵焼きとか」
日下部「それ、結構助かる」
蓮司「いや意外。遥って飯作ってるとこ想像つかねぇ」
遥「そりゃお前の想像力が乏しいんだろ」
蓮司「ムキになったな。あ〜これ絶対うまいやつだ。俺の胃袋、遥に支配される未来きた」
遥「やめろ、その言い方」
日下部「……俺が洗濯やるから、それでバランスとれるんじゃないか?」
蓮司「おっけー。じゃあ俺は?」
遥「……何するんだよ」
蓮司「盛り上げ担当」
日下部「それ家事じゃないだろ」
遥「ゴミ出しくらいやれ」
蓮司「えぇ〜……じゃあ、ゴミ出しと買い出し係。スーパーの割引情報は俺に任せろ」
日下部「いや、意外と役に立つな」
遥「……でも蓮司が食材持って帰るとき、絶対途中でつまみ食いするだろ」
蓮司「バレたか」
日下部「……監視しとく」
蓮司「監視って。なんだよこのシェアハウス、居心地いいのか悪いのか」
遥「悪くはない。……多分」
蓮司「おっ、肯定きた。遥が“悪くない”って言うの、ほぼ“めちゃいい”と同じだからな」
遥「……勝手に翻訳すんな」
日下部「まあでも、案外やっていける気はするな」
蓮司「だろ? 俺らのシェアハウス、絶対バズるわ」
遥「誰に見せるんだよ」
蓮司「読者」
日下部「……何のだよ」