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※反省?したはずが……本編ではなく、こっち書いてる汗
いや、だってあっちばっかだと気が滅入るというか……
🎆 夏祭り:『金魚、たこ焼き、遠くの打ち上げ音』
場所は、夜の神社。
屋台の光がチラチラ揺れて、団地の間を抜けた風が浴衣をなでる。
夏の匂いと、人混みと、遠くの打ち上げ音。
遥(黒地の浴衣、帯がちょっとずれてる)
「うるせぇな、人多すぎんだろ……マジでこういうの向いてねぇ……」
(でも綿あめ片手に、目はちょっと泳いでる)
日下部(紺に白の浴衣、着こなしは丁寧)
「……でも、来たかったんだろ。
オレ、遥に“祭りってどんなの?”って聞かれたの、覚えてる」
(遥の綿あめに目をやる)
「……それ、甘すぎない?」
蓮司(派手めの柄シャツ+ジーンズ。浴衣じゃない)
「いやいや、祭りといえば“屋台めしフルコンプチャレンジ”でしょ?
オレもう三品目なんだけど。君ら遅いよ?」
(たこ焼きを一口頬張る)
遥
「うっせ、歩きながら全部食うなよ……」
(でも少し笑ってる)
日下部
「蓮司、“わたがし”もいけるのか?」
(本気で気になる顔)
蓮司
「いけるに決まってるでしょ。
ほら、日下部は金魚すくいとかやりたくなるタイプじゃない?」
日下部
「……うん。子どもの頃、一回も取れなかったから……リベンジ」
(静かに燃える目)
遥
「じゃあオレ見といてやるよ。
一匹も取れなかったら、オレが一発で取ってやっから」
(ふっと自信を見せる)
蓮司
「ふふ。じゃあオレはその横でラムネ飲みながら実況してるね。
“戦いの行方は──風の中ッ!”」
時間が過ぎて、金魚は一匹、袋の中で揺れている。
音の合間に、花火が上がった。
パチン、という音と、
誰かが小さく「きれいだな」って言った声が混ざった。
遥
「……来てよかったかもしんね。
暑いしうるせぇし疲れたけど……うん。たぶん、嫌じゃなかった」
日下部
「そうだな。
金魚、名前つけようかな。……生きてくれるといいけど」
蓮司
「オレはね〜、このあとの“帰り道”が一番好きなんだよね。
ちょっと汗かいて、空気が冷えてきて──夏が終わる感じ。
……さ、アイス食って帰ろっか」