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#一次創作
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📩相談
高校三年生・仮名:Kさん
中学生の頃にいじめを受けていました。
今は普通に学校へ通っています。
周りからは「真面目だね」「優しいね」と言われることもあります。
でも、その言葉を信じることができません。
「本当の自分を知ったら嫌われる」「自分には価値がない」という考えがずっと頭の中にあります。
褒められても「たまたま」「相手がお世辞を言っているだけ」と思ってしまいます。
頭では違うと分かっているのに、気持ちが変わりません。
どうしたら、この考え方は変わるのでしょうか。
遥
「これ、頭じゃなくて心が覚えちゃってるんだよな」
蓮司
「頭では違うって分かってるって書いてあるもんな」
日下部
「つまり、理屈では否定できている。しかし、感覚が追いついていない」
遥
「いじめられてる時ってさ、毎日のように否定されるだろ。そうすると、その言葉が自分の中に残るんだよ」
蓮司
「最初は他人の言葉だったのに、いつの間にか自分の声になることもある」
遥
「それが一番きつい」
日下部
「相談文を見る限り、周囲はKさんを否定していない。否定しているのは、過去に作られた自己評価だ」
遥
「だから褒められても受け取れないのか」
蓮司
「『真面目だね』って言われても、『いや、本当は違う』って打ち消しちゃう。褒め言葉より、昔言われたことの方が強く残ってるんだろうな」
日下部
「人は、自分が信じている考えに合う情報を集めやすい。だから褒められても例外にし、自分を否定する材料は信じてしまう」
遥
「なんか、ずるいよな。悪い方ばっかり信じるんだから」
蓮司
「でもさ。Kさんが『頭では違うと分かってる』って書けたのは大きいと思う」
遥
「どうして?」
蓮司
「心は追いついてなくても、頭は『本当に価値がないわけじゃない』って気づき始めてるってことだから」
日下部
「その違いは重要だ。思い込みを疑えるようになったということでもある」
遥
「じゃあ、変われないわけじゃないんだ」
日下部
「そうだ。長い時間をかけて身についた考えは、消える時も長い時間がかかる」
蓮司
「だから焦らなくていい。『自分には価値がある』って急に思えなくても、『本当に価値がないのかな』くらいで十分なんじゃないか」
遥
「それなら俺もできそうな気がする。白黒決めるんじゃなくて、一回立ち止まる感じか」
日下部
「結論を急がないことも、思い込みを弱める一つの方法だ」
遥
「Kさん。価値がないんじゃなくて、そう思い続けるしかなかった時間が長かっただけなのかもしれない」
🗝 三人からのことば
遥
「傷ついてきた時間が長いほど、自分を信じるのにも時間がかかると思う」
蓮司
「『価値がある』と無理に思わなくてもいい。『本当にそうかな』と立ち止まることから始めてもいい」
日下部
「過去に作られた自己評価は事実ではない。修正には時間を要することがある」
コメント
1件
第43話、読み終えました……。このテーマ、すごく重いのに、三人の返し方が優しくて、でもちゃんと現実を見てて、すごく好きです。 特に「頭じゃなくて心が覚えちゃってる」って遥の言葉、すごく刺さりました。頭で分かってても感覚が追いつかないこと、ありますよね。蓮司の「『本当にそうかな』と立ち止まることから始めてもいい」って言葉が、無理にポジティブにならなくていいんだって教えてくれて、すごく救われました。 短いエピソードだけど、ちゃんと「傷ついた時間が長いほど、自分を信じるのにも時間がかかる」ってメッセージが届いて、心がじんわり温かくなりました。ruruhaさんのこういう優しい視点、本当に尊敬します。ありがとうございます🌙