テラーノベル
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部屋の空気は濃く、重く、息が詰まる。俺は床にひざまずいたまま、視線を落としていた。周囲にいる晃司の友人たちの視線が、刺すように突き刺さる。誰一人笑顔ではなく、ただ俺を見下ろすだけだ。
「おい、なんでまだ座ってんだ! さっさと動け!」
晃司の声が部屋に響く。低く、怒りに満ち、振動するような声。肩越しに友人たちも押さえつけ、俺の動きを封じる。
俺は小さくうなずくしかなかった。息を整えようとするけど、心臓が激しく打ち、手がわずかに震える。
「なあ、お前、俺の言うこと聞く気あんのか?」
晃司の目が俺を射抜く。怒りで瞳が赤く見える。声が次第に荒くなり、怒声と共に部屋全体が揺れるように感じる。
「はい……」
つぶやく俺の声はかすれ、震えている。
「もっとだ! 動きが遅すぎる! 俺はお前を徹底的に躾ける。わかってんだろうな!」
晃司が叫ぶ。友人たちが俺を囲むように近づき、無言で肩や腕を押さえる。逃げ場はない。
俺はただ震えながら膝をつき、言われるまま手を伸ばし、物を運ぶ。だが動作が遅いと、晃司の手が背中を強く打ち、床に叩きつけられる衝撃が走る。
「遅い! お前は本当に役立たずだ!」
怒鳴る晃司の声は、部屋中に響き渡る。友人たちも小声で「もっとだ」「やれやれ」と促す。俺は身を小さくし、ただ従うしかなかった。
しかし、ほんの一瞬、体が硬直し、指先が物から滑る。そのたった一瞬で、晃司が怒りを爆発させる。
「ふざけんな! 何回言わせんだ!」
背中を押され、膝が床に叩きつけられる。俺は痛みで呻き声をあげる。晃司の拳が肩や背中を連続で打ちつける。友人たちも手や足で押さえつけ、完全に身動きを封じる。
「お前は本当にクズだな……俺の目の前で生きてる価値なんてあるのか?」
晃司の声は低く、響き渡り、俺の心臓を締めつける。
俺は震えながらも、「はい……」とも言えず、ただ顔を伏せ、自己嫌悪が胸の奥で膨らむ。痛みと屈辱、絶望が同時に押し寄せ、全身を締め付ける。
「もっと従えよ! 動作が遅い奴にはもっと厳しくする! 俺の言うことを聞け!」
晃司の声が部屋を揺らし、友人たちも頷き、俺の体を押さえつける力を強める。
俺は地面に手をつき、体を小さく丸めながら、ただ従うしかなかった。怒りは俺自身に向かい、全ては自分が悪いのだという思いが、痛みと屈辱と一緒に染み込む。
部屋の隅で、友人たちの足音と抑えつける力を感じながら、俺は静かに息を整える。晃司の怒りはまだ収まらず、次の行動を予感させる。逃げ場はなく、完全に支配されている。ただ、痛みに耐え、次の躾を受けるしかない。
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