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ステータスは極振りで決まり!

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ステータスは極振りで決まり!

31 - 一章 VSランカー狩りの槍斧使いカールマ

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2025年07月02日

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「クソガキ!この狼ちゃんもっと速度出せないのか!?」

「これでも全速力出してるの!でも重量オーバーだから最高速が出ないのよ!」

「おいコラそれは遠回しに私が太ってると言いたいのか!?」

「お腹周りがぷにぷにしてそうだもんなクソ魔法使い?」

「ほほぉ?死にたいようだなクソガキぃ?」

そういいベルノを掴み自分たちを追ってくる槍斧使いの女目掛けて放り投げる。そしてそのまま銀狼を奪う。

放り出されたベルノは地面を大きく転がり泥だらけになりながら無事(?)槍斧使いの前で止まる。

「あっはっはっ!!あばよクソガキ!私はお前の狼ちゃんを使ってプリンに会ってくるからよォ?」

「ぐ、ぐぬぬ……。お前の乗ってるその銀狼は私のペットに変わらないんだからな!戻ってこい銀狼!!」

その言葉に反応した銀狼はクルッと進行方向を変えてベルノの元にと戻っていく。

「ば、バカ!戻るな戻るな!!あの槍斧使いの女となんて戦ってられないってマジで!」

「うるせぇ!死なば諸共だクソ魔法使い!」

無事運ばれてきたミーシャも槍斧使いのターゲットになる。

「一人では倒せないと判断したから仲間を呼び戻したかベルノとやら。」

「違いますー!どうせ死ぬなら一人でも被害者を増やしたいだけですぅ!」

「おいコラクソガキィ!」

「……。アンタらこんな殺伐としたイベントで仲良いなぁ。」

『仲良くないわ!』

「…お、おぉ。」

「んで?あんた誰?ランキングに乗ってる人ってのは分かってるんだけど…。」

「私は現在二位の【守護者ガーディアン】『カールマ』よ!よーく覚えておきな!」

「私はミーシャよよろしく。んじゃよーし。それじゃあカールマ私と取引をしよう!そこに居るクソガキを差し出す代わりに私を逃がしてくれ!」

「うぉい!?あんた本当にクソ魔法使いか!?人の血が通ってないんかぁ!!?」

「その要求を私が飲むと思ってるのか?」

「そりゃもちろん飲んでくれるとは思ってないけど、でもさほら?ポイントが欲しいだけなら私ほっとんどポイントもってないし、それって旨みゼロじゃん?なら、ポイント持っててウハウハなこのクソガキ単体をやれば確実に一位になれるんだからこれの命ひとつで済むよねって話しよ。」

「ゲームの中とはいえ人って危機に瀕するとここまで醜くなれるもんなんだな。」

「どー思われても別に構いはしないわよ。私の目的はあくまで最終的にTOP10に入れればいいんだから。その過程での面倒ごとは避けれるならそれに超したことないでしょ?今のこの状況も逃れられるなら逃れるに越したことはないってわけ。」

「まぁ、どれだけ命乞いしてもやることは変わらないけどね。」

「クソガキを餌にして逃げる作戦ダメかァ。それじゃあ覚悟決めてやるよベルノ!」

「さっきの言動行動からアンタに対する信用はガタ落ちしてるんだが?それでも尚仲間面出来る神経にびっくりだわ私…。」

ベルノの横に立ちポイズンスパイダーの杖を構え戦闘態勢に入る。それに呼応するようにヤレヤレ顔でベルノもガントレットを装備し構えを取る。

「良いねぇ…。2対1かぁ?ランク内の人間とランク外だが実力を隠す気満々の人間の二人を相手に私が勝ったらそれはもう、『ヒカル』を超えたプレイヤーになれるわよね?」

「そのヒカルっていう人私知らないけどそうなんじゃない?ベルノは知ってる?」

「多分強い人だと思うよ!ランキング一位だし。」

「それは私も知ってるのよバカガキが。」

「バカは言っちゃいけないだろバカは!」

「うっせぇヴぁぁぁかぁ!」

「バカって言った方がバカなんだよ!ばーか!!」

「こんな子供じみた奴らに私はやられないね。」

余裕な表情を浮かべながら風を纏わせた槍斧を突き出す。瞬間纏った風が槍の先端から放たれミーシャを吹き飛ばす。

「どわぁぁぁぁぁ!?」

「やーいふっとばされてやんのぉ!」

「アナタはこれでお陀仏なのよベルノちゃん?」

吹き飛ばされたミーシャに視線を向けて煽っている隙に槍斧の間合いに入られておりベルノの腹部に斧が当たる…はずだったが二人の僅かな間に土の壁が生まれカールマの攻撃は防がれてしまい、再度距離を空けて様子を見る。

「今のは……。」

「私の魔法よ?どうよぉ?無名の初心者に攻撃防がれちゃった気持ちはさぁ?」

「クソ魔法使い!私も守ってくれたのか!」

「私一人じゃアイツ倒せないからね。倒すためにはアンタを利用しないといけないんだから死なないように立ち回りなさいよ?」

「じゃあ私のことを煽るなよ!?」

「それはそれ。これはこれよ。」

「なんだお前!?」

(この二人どんな関係値なのかは分からないけど多分コンビ対戦があったならかなり相性がいい二人ね。性格的な面で見ても明らかに子供っぽいベルノとそのレベルに合わせて話をするあの魔法使い。けど煽ることで言うことをきかせてるあたりこの手のゲームに慣れてる人のはず。子供ゆえに考えるのが苦手なベルノの弱点を補っている。

対して魔法使いの弱点である近接攻撃をベルノを間に挟むことで対策もしてる。あの子の装備がまだ初心者装備なのが不幸中の幸いかも…。ぶっちゃけ楽に狩れると思ってたところがあるけど人生そう上手くは行かないもんねぇ。んじゃ私も気を引き締めてポイント頂こうかしら?)

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