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#読み切り
📩 相談
中学二年生・仮名:Kさん
自分でも面倒くさいと思うんですけど、本当は気づいてほしいことがあります。
落ち込んでる時とか、しんどい時とか、本当は少し声をかけてほしいです。
でも、自分からは言えません。
「しんどい」って言うのも苦手だし、「気づいてほしい」なんてもっと言えません。
だから何も言わずにいるんですけど、誰にも気づかれないと、今度は勝手に寂しくなります。
言わないのに気づいてほしいなんて、わがままなんでしょうか。
遥
「わがままというより、結構よくあるやつだな」
蓮司
「言えないけど、気づいてほしい。人間だしな」
日下部
「Kさんは“助けを求めること”に抵抗がある一方、理解されたい欲求も持っている。この二つが衝突している状態だ」
遥
「たぶんさ、気づいてほしいっていうより」
蓮司
「“言わなくても大事にされたい”が近くない?」
日下部
「自発的な関心を求めているとも解釈できる」
遥
「だって、自分から言って来てもらうのと、向こうから気づいて来てくれるのって、全然違うじゃん」
蓮司
「後者の方が、“ちゃんと見てもらえてる感”あるしな」
日下部
「能動的な配慮には、特別な価値を感じやすい」
遥
「でもさ、ここが難しいんだよな」
蓮司
「人って意外と、他人の頭の中見えてないし」
日下部
「外部から観測できる情報には限界がある」
遥
「自分の中では“かなり分かりやすく落ち込んでる”つもりでも」
蓮司
「周りからしたら普通に見えてる時あるしな」
日下部
「本人の体感と、他者の認識は一致しないことが多い」
遥
「だから、“気づいてくれなかった”と“どうでもいいと思われてる”は別なんだよ」
蓮司
「そこ一緒にすると結構しんどい」
日下部
「認識不足と無関心は同義ではない」
遥
「あとさ、本当に言えない人って、言えない自分にも腹立ってるだろ」
蓮司
「“言えばいいだけなのに”ってな」
日下部
「自己批判も同時に発生している状態だ」
遥
「だから余計苦しくなる」
蓮司
「誰にも伝わらないし、自分にもイライラするし」
日下部
「孤立感が強まりやすい構造だ」
遥
「でも、“助けて”が言えないなら、いきなり全部言わなくていい」
蓮司
「“ちょっと疲れた”とか、そのくらいでも十分だし」
日下部
「完全な開示ではなく、小さな発信から始めればいい」
遥
「察してほしい気持ち自体は普通だよ」
蓮司
「ただ、人はエスパーじゃない」
日下部
「伝達と理解の間には、一定の橋渡しが必要だ」
遥
「気づいてほしいなら、少しだけでもヒント出していいんだぞ」
🗝 三人からのことば
遥
「“察してほしい”は、わがままじゃない」
蓮司
「でも相手は、思ったより見えてない」
日下部
「理解には、少しの発信も必要だ」
コメント
1件
うわ、これめっちゃ分かる……。「気づいてほしいのに言えない」って、自分でも面倒くさいと思うのに、でもホントそうで、余計苦しくなるんだよな。遥の「小さなヒント出していい」って優しいなと思った。「人はエスパーじゃない」って蓮司の言葉も的を射てて、でも責める感じじゃなくて、ちゃんと共感があるのがこの作品の好きなとこ。日下部が冷静に構造を言語化してくれるのもいいバランス。94話も温かかったわ、ありがとう🔥