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📩 質問
「ひそかな推し、います?」
蓮司
「ねぇ、唐突だけど。好きな女優さんとか、いんの? 有名人で」
「ほら、タイプとかじゃなくて、“なんか目で追っちゃう”って人」
遥
「……知らねぇよ。興味ねーし」
(言いながら、視線が泳ぐ)
「……まあ、強いて言えば、吉高由里子とか、なんか目に残る。笑い方とか」
「……ああいう、“わかんない人”っぽさ、ちょっといい」
蓮司
「わかるー。吉高さん、あの“境界線の向こう”感がいいよね。
どこまで本音かわかんないのに、目はぜんぶ知ってるみたいな」
日下部
「……俺は、広瀬すずさん。目力がすごいし、言葉に迷いがない感じが好き」
「あと、昔からテレビとかで頑張ってる人見ると、つい応援したくなる」
遥
「“正統派が好き”って感じ、日下部っぽいな」
(小さく笑う)
蓮司
「俺? うーん……あえて言うなら、池田エライザ」
「表情が多い人、好きなんだよね。ミステリアスに見えて、ちょっとヌケてるとこあるのも◎」
日下部
「……なんか、すげぇ想像つく」
「で、どうせ“強い女には弱い”とか言われたら、喜ぶんだろ」
蓮司
「えっ、バレてる? いや〜“圧倒されたい願望”、あるよねぇ」
遥
「……おまえは言われなくても楽しんでる」
(ため息まじり)
蓮司
「いやいや、意外とみんな“誰を見てるか”で、内面バレるもんなんだって」
「この会話、あとで黒歴史にならないといいねぇ~?」
遥
「おまえが言わなきゃ、ならねぇよ」
蓮司
「で、推しは? ほら、アニメでも漫画でもゲームでも、なんか“この子ずっと気になってるな”みたいなやつ」
「俺は〜……“レム”かなぁ。“Re:ゼロ”の」
「健気なのに、ただの癒し系じゃなくて、ちゃんと闘うじゃん?
しかも“私はもう死んでもいいです”って顔して愛してくる……重くて最高じゃん?」
(にやっとしながら)
「あと“自分より他人を優先する系”見ると、ちょっと崩したくなるよね?」
遥
「おまえ、マジで性格悪ぃな……」
「……オレは、別にいねぇけど」
(間)
「……あ、“ヴァイオレット・エヴァーガーデン”は……なんか、やばかった。最後までちゃんと」
「……自分が“何者か”とか知らないまま、それでも向かおうとするの、
ズルいくらい、響いた」
日下部
「……わかる」
「俺は、“ブラックロックシューター”」
「感情が見えづらいけど、戦う理由が、誰かの痛みの代弁だったりするところ。ああいうの、放っておけない」
「声も、存在も、ちゃんと“孤独を知ってる人”って感じがして、……ずっと気になってる」
蓮司
「おーおー、全員“闇背負ってる系”じゃん。お通夜か?(笑)」
「いいじゃん、こういうの。隠してるより、出しちゃったほうがラク」
遥
「……誰が“出したい”って言ったよ。聞かれたから言っただけ」
(ちょっとそっぽ向く)
日下部
「俺は……出せて、よかった」
(小さく、でもちゃんと笑う)
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