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#一次創作
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#相談部屋
📩相談
中学三年生・仮名:Mさん
私は、何かうまくいったことがあっても、人に話せません。
例えば、テストで自分が思っていたよりいい点が取れた時。
友達に、「今回、結構頑張ったんだ」と言いかけるんです。
でも、「これって自慢かな」と思ってしまって、「まあ、たまたまだけど」と付け足します。
家に帰ってからも、「なんであんなこと言ったんだろう」って恥ずかしくなります。
別に嘘をついたわけじゃないのに、自分をよく見せようとしたみたいで嫌です。
でも、人から褒められると嬉しいです。
「頑張ったね」って言われたい気持ちもあります。
なのに、自分から「頑張った」と言うのは苦手です。
遥
「……これ、褒められたいのに、自分から褒められにいったみたいになるのが嫌なんだな」
蓮司
「『見て』って言ったみたいに感じるんだろ」
遥
「そう。別にそんなつもりじゃないのに。でも、自分のことを話した瞬間にそう思う」
日下部
「Mさんの中では、『自分の成果を伝えること』と『自分を大きく見せること』が近くなっているのかもしれない」
遥
「だから、先に自分で下げる。『たまたま』とか。『大したことないけど』とか」
蓮司
「自分で価値を下げておけば、自慢には見えないからな」
遥
「でも、それって。せっかく頑張ったことまで、自分で消してる」
蓮司
「そう。褒められた時も『いやいや』って否定する。でも内心では、もう一回褒めてほしい」
遥
「……それ、ちょっと苦しいな」
日下部
「Mさんは『自慢したくない』のではなく。『自分のことを肯定したと思われるのが怖い』のかもしれない」
遥
「『自分で自分を認めるなんて、何様なんだ』って感じ?」
日下部
「そういう感覚に近いかもしれない」
蓮司
「でもさ。自分のことを話すだけで自慢になるなら。誰も自分の話できなくなるだろ」
遥
「確かに」
蓮司
「『今日、部活頑張った』も。『テストでいい点取れた』も。ただの報告なのに。全部『俺すごいだろ』に変換する必要ない」
遥
「……。俺、自分で『頑張った』って言うのが嫌なのかもしれない。人から言われるなら受け取れる。でも自分で言ったら、評価を要求してるみたいで」
日下部
「なら、『評価』ではなく『事実』として話してみるのもいい」
遥
「事実?」
日下部
「『今回、結構勉強した』。それだけなら、自分を持ち上げているわけではない。実際にしたことを、そのまま言っているだけだ」
蓮司
「『頑張った』って言うのが恥ずかしいなら。最初は『昨日三時間勉強した』でもいい。相手がどう評価するかは、相手に任せればいい」
遥
「自分で点数つけなくてもいいんだ」
日下部
「そう。自分の努力を報告するだけでも、自分を否定しない練習になる」
遥
「Mさん。うまくいったことを話したからって、自分を大きく見せたことにはならない。嬉しかったなら、『嬉しかった』でいい。頑張ったなら、『頑張った』でいい。それを言えるくらい、自分のことを認めてもいいと思う。誰かより上だって言ってるわけじゃないから」
🗝 三人からのことば
遥
「自分のことを話すのと、自慢するのは同じじゃない。嬉しかったことまで『たまたま』にして消さなくていい」
蓮司
「自分で『頑張った』って言ったくらいで、何様にもならない。実際にやったことなら、そのまま言えばいい」
日下部
「自分を肯定することは、他人より上だと考えることではない。自分の努力や喜びを、事実として認めることから始めてもいい」
コメント
1件
第94話、読みました……なんか、すごくわかります。自分で「頑張った」って言うの、恥ずかしいんですよね。でも「たまたま」って付け足すことで、せっかくの頑張りを自分で消してる感じ、心に刺さりました。蓮司くんの「自分のこと話すだけで自慢になるなら誰も話せなくなる」って言葉、優しくて好きです。自分の努力を事実として認める練習、私もしてみようって思えました。ruruhaさんの言葉、いつもそっと背中を押してくれる気がします🌙