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『もし3人が同じ部活に入ったら』
仮に3人が同じ部活に入ったとする。
運動部か文化部かでもめるところから始まるのは必然だった。
蓮司:「絶対サッカー部だろ! 走って蹴って、派手に決める! 青春といえばコレ!」
日下部:「……俺は文化部がいい。図書室で静かにしてたい」
遥(小声):「……走るの、嫌」
蓮司:「おいおい、二人とも地味すぎ! 部活といえば汗だろ!」
日下部:「おまえは一人で汗かいてろ。俺は本読む」
蓮司:「先生、こいつらやる気ありませーん!」
遥:「……先生いない」
そこで折衷案が出る。
日下部:「……まあ、部活を選ぶなら将棋部でもいい」
蓮司:「将棋!? 地味すぎるわ! 俺ぜんっぜんルール知らんし!」
遥:「……王様、守るやつ」
蓮司:「お、遥詳しいな? ……でも俺、絶対途中でコマ投げて遊ぶと思う」
日下部:「即退部だな」
結局、部活の話はまとまらない。
そこで蓮司がふざけて宣言する。
蓮司:「じゃあ3人で“雑談部”つくろうぜ!」
日下部:「……なんだそれ」
蓮司:「活動内容は、放課後に集まってしゃべるだけ!」
遥:「……もう、やってる」
日下部:「……確かに」
こうして「雑談部」は今日も活動中。
部員は3人、活動内容はおしゃべりのみ。
でも、不思議と解散の気配はない。