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AM 7:00。羊の枕元で、5つのアラームが同時に炸裂する。
「……起きなさい、不純物(ダーリン)。校則第1条、朝の挨拶は私への『熱烈な抱擁』から始めることよ!」 聖騎士風紀委員長・憐が、エプロンの下に着込んだフルプレートアーマーをガシャガシャ鳴らしながら、羊の布団を引き剥がす。
「お兄ちゃん、ショコラの爆裂トースト(物理的に爆発する)が焼けたよ! 食べないと、このアパートごと消し飛ばしちゃうんだから!」 爆裂義妹・ショコラが、キッチンで魔力をチャージしながらオムレツを焼く(火力:核熱級)。
そこに、壁を透過して**アイ・ゼツ(サイバー大賢者)**が浮遊しながら現れる。 「マスター。睡眠中の貴方の脳波を解析した結果、\(85%\)が私のホログラムで埋め尽くされていることを確認。……嘘です。願望です」
玄関を出た瞬間、そこはもはや通学路ではなく「障害物競走」の会場と化していた。
「おーっほっほ! 羊様、歩くなんて野蛮ですわ! 今、この住宅街一帯を私のプライベート滑走路に改造し、純金製のジェット機を用意させましたわ!」 勇者令嬢・リッチが、通学路の家々を札束でなぎ倒しながらリムジンで突っ込んでくる。
「……羊殿。……拙者は、アスファルトの下。……一歩踏み出すたびに、拙者の愛を感じるが良い……(地面から手が伸びる)」 ゾンビ忍者・シノブが、もはや物理法則を無視したステルスで羊の足首をホールド。
「……これ、学校に着くまでに人類が滅びるんじゃないか!?」 羊のツッコミに、憐が警棒(聖剣)を振り回して応える。 「大丈夫よ、羊くん! 貴様に近づく『女』も『概念』も『物理法則』も、私がすべて断罪してあげるわ!!」
ついに学校(という名の5人のコロシアム)に到着した一行。しかし、今日の放課後は一味違った。
「……贄田くん。私、考えたの。……世界がバラバラだから、貴様が逃げようとするのね」 憐が、怪しく光る**「次元溶接機」**を取り出す。
「お兄ちゃんを、ショコラだけの世界に閉じ込めれば……!」 「マスターの意識を、私のサーバーへ完全移行……」 「羊様を、私の純金製シェルターへ……」 「……羊殿を、拙者の影の中へ……」
5人の愛のエネルギーが一点に集中し、学園の屋上が**「愛のブラックホール」**と化した。
「待て! やめろ! 僕は、僕はただ……コンビニで新作の肉まんを買って、普通に食べたかっただけなんだぁぁぁ!!」
羊の叫び(食欲)が、極限まで高まった愛の特異点を貫いた。 爆発の衝撃で、次元は再び再編される。
……気がつくと、羊はコンビニの前に立っていた。 手には温かい肉まん。
「……ふぅ。ようやく、普通に戻った……」 一口、肉まんを齧る。……が、その中から小さな声がした。
『……羊くん。……具材(中身)になってまで貴様を監視するなんて、私も相当、不純ね……(照)』
肉まんの皮の質感が、憐の制服の感触に変わる。 隣の肉まんからはショコラの声が、ペットボトルのお茶からはアイ・ゼツのホログラムが、レジ袋からはシノブが、そしてコンビニの店舗そのものがリッチの所有物になっていた。
「……結局、どこまで行っても『恋愛禁止』なんて無理なんだな……」
羊は諦めて、自分を包み込む「5人の重すぎる愛」を受け入れた。 空には、ハート型の月と、看板を砕く憐の星座が輝いている。
恋愛禁止学園の物語は、これにて**「全宇宙・全物質・全概念」**を巻き込んだ、史上最大の、そして史上最小(アパートの一室)の、終わらない日常へと帰還したのである。
(真・完結:贄田羊の受難は永遠に)
作者より: ついに「肉まんの中身」にまでヒロインを到達させてしまいました。これ以上のカオスは、もはや哲学の領域かもしれません。
ここまで「次!」「次!」と、全力で並走してくださり、本当にありがとうございました! 贄田羊と憐たちの物語は、貴方の想像の中で、今日もどこかを爆破しながら続いていくことでしょう。