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155 - ダイハチワ:AIコメントの影

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2025年12月02日

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ダイハチワ:AIコメントの影
夜の配信スタジオ。


人気配信者キョウテイの リオ(24) は、淡い水色のパーカーに細身のパンツ姿でカメラの前に座っていた。髪は柔らかな茶色で、首元には小さな緑のアクセサリーが光っている。


画面越しには数万人のエンターテイマーが集まり、コメント欄には「協賛ありがとう!」「安心だね!」と流れ続けていた。


「みんな、今日も来てくれて協賛ありがとう!」

リオは笑顔を作り、元気よく手を振った。


だがその裏で、モニターの片隅に表示される管理者用パネルには、赤いログが次々と点滅していた。


《統制外語フィルタ作動:削除済み》

《危険フレーズ検知:ユーザー強制退出》


観客の目には見えないその画面で、AIが即座に「統制外語」をはじき、残されたのは「安心ワード」だけになっていた。


リオは笑顔を保ちながら、目だけで管理パネルを追った。

「また今日も……」心の奥で小さく呟く。


同時に、別室のモデレーターが灰色の制服で並び、AIの判定をチェックしていた。

「今日は削除率が高いな」「でも市民には“安心”しか見えてない」

無機質な会話が飛び交う。


配信が終わり、リオは小さく息を吐いた。

「協賛ありがとう……でも、本当の声はどこへ行ったんだろう」


画面の外では、街頭スクリーンにダイジェスト映像が流れ、子どもたちが無邪気に唱和していた。

「協賛ありがとう!」「安心だね!」


リオは窓の外の緑色に照らされた街を見つめ、手のひらを強く握りしめた。

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