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黄:視点
青君は屑
そう云われて、少し苛ついた。
ボクは会ったばかりの青君と昔から大親友の桃君を天秤にかけて青君を取るのか、と云われれば
ボクは否定する
そういうものなのか、と云われてもボクは否定をする筈だろう。
今日は塾の日ではない
ボクは一般家庭だが、何しろ父親がガチガチに厳しい教育パパ。
高い塾代・学費を払ってでも自分の鼻を高くしたいのだろうか。
「____…青君
なんで……ボクがいつも読んでる本があれだって判ったんだろう…」
いつも深緑の本カバーをつけていて外側からはタイトルは見えない
なのに何故判ったのか
其れを疑問にするにはボクは青君の事を知らなすぎると思い、気になる気持ちにコトンと蓋をした。
近所の犬が吠える
柵で出れないが、リードの繫ぎ目を見ると外れているのが見えた。
「え…外れてる?」
カーテンで中の様子が見えない家の大きな扉が開けられた。
其処には善く見た顔が見えて
「ぁ、赤君…!?」
そう困惑気味に云えば、彼方も静かに「え?」と困惑していた。
「き、黄君!?
どうしてこんなとこに…?」
「ぁ、嫌…通りかかっただけです
でも、ここに住んでいたんですね。赤君の家知らなかったです。」
こんな風に、落ち着いているように見えるがこれはポーカーフェイスで補っているだけで落ち着いてなんか居ない。困惑しまくっている。
「___…あの、赤君。
その耳さ_____…誰にされたの…?ずっと教えてくれなかったですよね?そろそろ、教えてくれても…」
そう云うボクの視線には消え去っていた普通の耳が有る筈の処に付けられたガーゼと加えて付けられた様な赤色の犬耳が存在していた。
「__…教えられない。
……そっ、それじゃあね!!黄くん」
リードを繫ぎ目に繋ぐと赤君はすぐにでも此処を去りたいかのように、小走りで家に戻ってしまった。
「…若しかしてバレた?」
「ストーカー、してた事…」