/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
タイトル、作家名、タグで検索
ストーリーを書く
テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
タイトル、作家名、タグで検索
ストーリーを書く
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
翌朝仁は10時過ぎに目覚めた。
昨夜は映画を観た後執筆を続け結局寝たのは午前4時を過ぎていた。相変わらず深夜の方が執筆が捗る。
仁はコーヒーメーカーにコーヒー豆をセットしスイッチを押す。その間にトーストを焼いてバターを塗った。料理はしないがトーストくらいは焼ける。
今日は午後から外出予定なので朝は軽く済ませて昼にガッツリ食べる予定だ。
部屋にコーヒーの香りが漂いドリップが終了した事を知らせる。
本当はケトルで湯を沸かしてハンドドリップでじっくり淹れたいところだが時間がないのでマシンに頼っている。老後もうちょっと時間が取れるようになったらちゃんと手で淹れたい。
バターを塗ったトーストとコーヒーをダイニングテーブルへ運んだ仁は、テレビをつけてニュースを見ながら朝食を食べ始めた。
右手でトーストを食べながら左手でスマホをいじり今日の予定をチェックする。今日は午後三時から取材が一件入っている以外はフリーだった。
朝食を食べ終えた仁は食器を片付けるとコーヒーのおかわりを入れてパソコンの前に座る。その時ふと昨夜のメールの件を思い出した。
（まだ返事は来てないよな？）
気になった仁は一応メールをチェックをしてみる。すると【月夜のおしゃべり】からのお知らせには二通のメールが届いていると書かれていた。
仁は早速【月夜のおしゃべり】にログインし二通のメールをチェックした。
二通のメールは『ここあ』と『ミルクティー』からだった。
（ドリンクコンビから早速来たか）
そして仁はメールが届いた時刻を確認する。
（ハッ？ 2時31分と3時15分？ そんな時間まで起きているのか？ こいつら本当に働いているのか？）
不審に思いながらもとりあえずメールを読んでみる事にした。
まずは34歳の『ここあ』からだ。
【初めましてここあです。メッセージありがとうございました。Godさんはご職業はフリーランスという事ですがどういったお仕事をされているのですか？ ちなみに私は役員秘書をしております。会社は商社で丸の内にあり＿＿＿＿＿＿＿】
ざっと目を通した仁は思わずため息をつく。
「これじゃあ単なる見合いの自己紹介じゃねーか。俺の職業聞いて年収聞いて条件が合えば会いましょうってコースか？」
仁はブツブツ言いながらもこれは新作ドラマの為の調査なのだと自分に言い聞かせとりあえず返事を送る事にする。
とにかく自己紹介以外の会話が始まらない事にはドラマの参考になる事は何も入手出来ない。
【お返事をありがとうございます。ここあさんは商社で役員秘書をされているのですね。私は出版関係の仕事をフリーランスでしております。ちなみにご趣味は読書とドラマがお好きとの事ですがどんな本を読まれてどんなドラマが好きかを教えていただけると嬉しいです】
とりあえず『ここあ』にはこう返信した。
そして二通目の『ミルクティー』からのメッセージを読む。
【初めましてミルクティーです。メッセージありがとうございました。Godさんはお仕事がフリーランスとありましたがどんなお仕事をされているのか教えていただいてもよろしいですか？】
そこまで読んで仁は、
（おいおい『ここあ』のメールとほとんど同じじゃねーか）
と突っ込みを入れる。そして続きに目を通した。
【私はGodさんと同じで読書が趣味なのですが今は神楽坂仁にはまっています。神楽坂仁はドラマの原作を書いているってご存知ですか？ ドラマで彼の事を知って色々調べたのですが顔がタイプなんですよねー♡。元々読書は恋愛小説しか読まなかったのですが神楽坂の本はミステリーが多いので今頑張って読んでいます。でもなんか難しくって毎日２ページずつ読むのが精一杯かも(笑)】
「ハァッ？ 38歳で『♡』はやめろよ！ それに俺を呼び捨てにするなっ！ こいつに会うのは絶対NGだな。ストーカーになるタイプの女だ」
仁は呆れ顔でブツブツ言うと「これは仕事の為なんだ」と自分に言い聞かせてミルクティーに返事を書いた。
【お返事をありがとうございます。私は出版関係の仕事をフリーランスでしておりますがミルクティーさんはどんなお仕事をされていらっしゃるのでしょうか？ ちなみに私も神楽坂仁の小説は好きです。新刊の『黒百合街道』はなかなかの傑作かと。ミルクティーさんは演劇もお好きのようですがどのような舞台を観に行かれるのか良かったら教えて下さい】
書き終えると仁はメールを送信する。そしてふと思った。
（そういや『エンジェル』からメールが来てないな）
気になった仁は『エンジェル』のプロフィールを覗いてみる。すると『エンジェル』の最終ログイン日は一昨日の日付になっていた。
メールのやり取りはサイトを通じてのやり取りなのでメールを書く場合はログインしないと出来ない。
つまりログインの日付が一昨日のままという事はエンジェルは仁からのメールをまだ見ていない可能性がある。
（まだ読んでないから返事も来ないのか）
納得した仁はそこでサイトを閉じた。
そしてデスクの真ん中へ移動すると昨夜の執筆の続きを始めた。
コメント
4件
「ここあ」&「ミルクティー」さん、God(仁)さんへの質問内容が全く同じで笑える～🤣🤣🤣w 匿名の気軽なおしゃべりサイトで、職種とかプライバシーに関する事を具体的に聞く....ってどうなの⁉️😓😓💦 やはりおしゃべりサイトに登録する人の大半は 出会い系やお見合いを期待している、 こういうタイプの人ばかりなのか....💧ｶﾞｯｸﾘ😖⤵️⤵️ エンジェル(綾子)さんは どんな返信をするのか、気になります🤔
Wドリンクまさかの同一人物だったりして🤔でもほんとにOL？OLそんなに遅く迄起きてる⁇お肌に悪いと思うけど。仁さんお返事来ないのも来ないで気になるよねー
ウケる〜ここあとミルクティーꉂ😆まさかの同一人物だったりして〜😳ある意味この２人も女豹ꉂꉂ🤣𐤔𐤔 今晩「エンジェル」さんの返信見られるかな… わぁ〜仁さん(私はちゃんとさん付けしますよ🤭)どんな衝撃を受けるのかな？どんな言葉を口にする？言葉より心の中の声を発する？
/s/[storyId]/_containers/next-in-series-container/next-in-series/assets/list-icon.c10ab777f3210550.svg){kind=icon}
作品ページ