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高校二年生・仮名:Yさん
テストの結果が良かったり、
部活で結果を出したりすると、
周りから「すごいね」「頑張ってるね」って言われます。
でも正直、どこか他人事みたいで、
「たまたま」「次はダメかも」って思ってしまいます。
失敗したときの自分のほうが、
本当の自分な気がして。
褒められるほど、
「期待に応えなきゃ」って苦しくなって、
最近は評価される場面自体が怖いです。
これって、贅沢なんでしょうか。
遥
「……それ、自己肯定感が低いって言葉じゃ片づけたくないな。
Yさん、ちゃんとやってきたからこそ、怖くなってる」
蓮司
「うん。褒め言葉を受け取れない人って、
自信がないっていうより“失うのが怖い”人が多い。
今の評価が、自分の居場所みたいになっちゃってる」
日下部
「……褒められた自分を信じられないのは、過去に“落ちた時の痛み”を知ってるからだと思う。
次は落ちるかもしれないって、先に身構えてしまう」
遥
「失敗した自分のほうが“本物”って感覚もさ、実はかなり正直だと思う。
成功してる自分より、
ダメだった自分のほうが付き合い長いだろ?」
蓮司
「そうそう。人って、
自分を責めてた時間のほうが記憶に残りやすい。
だから成功が“仮の姿”に見えるんだよ」
日下部
「……でも、それって逆に言えば
Yさんは、結果で自分の価値を決めてないってことでもある。
失敗しても残る自分を、ちゃんと見てる」
遥
「贅沢かって聞かれたらさ、
全然そんなことない。
むしろ、評価を真面目に受け止めすぎてる」
蓮司
「“期待に応えなきゃ”って思えるのは、
それだけ周りを見てる証拠だよ。
自己中だったら、そもそも怖くならない」
日下部
「……褒め言葉を信じられない時は、
無理に信じなくていい。
ただ、“否定もしなくていい”」
遥
「“そう言われてるな”って、
机の端に置いとくくらいでいいんだよ。
無理に胸に抱えなくていい」
蓮司
「評価って、
背負うものじゃなくて“通り過ぎるもの”だから。
受け取れない日があっても問題ない」
日下部
「……Yさんが怖いのは、
自分が空っぽになることじゃない。
“積み上げてきたものが消える”気がするからだ」
遥
「でもな、それは消えない。
信じられなくても、ちゃんと残ってる」
蓮司
「自己肯定感って、
“自分を好きになること”じゃなくて
“嫌いになりきらないこと”だと思う」
日下部
「……疑いながらでも前に立ってる時点で、Yさんはもう十分やってる」