僕は『恋の糸』が見える。
人と人の間に繋がっている糸。
両思いだったら赤色で、
小指に糸が結んであって、
片思いだったら桃色で薬指に結んである。
他にも運命の糸というものがある。
運命の糸は太く真っ赤な糸で小指に。
他人であれば白い糸。
でも、その恋が終われば切れてしまう。
切れても赤色な人もいるし
真っ白に変わってしまう人も居る。
そんな『恋の糸』が初めて見えたのは
小さい頃、お母さんとお父さんが喧嘩をした
あの日だった。
あの日、
お父さんの小指には真っ白な糸で
お母さんの小指には赤い糸があった。
でもそれは切れていた。
無理やり千切られたかのように。
気になった僕はお母さんとお父さんに聞いた。
けど返ってきたのは怒鳴り声。
訳が分からなかった。
だけど少ししてからようやく理解したんだ。
あれは恋の糸。
いや、愛の糸でもある。
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