俺の名前は渡辺翔太。
小さい頃から歌が好きで、夢は”歌手”になること。
だから、音楽・芸術・ビジネスのすべてが学べる、名門中高一貫校「スノア学園」の特待生に選ばれたときは、人生のチャンスを掴んだ気がした。
……でも、それは甘かった。
この学園の生徒は、上流階級の子供たちばかり。
大企業の跡取り、芸能一族、政治家の子…。
その中でも頂点に立つのが、“SnowMan”と呼ばれる8人の御曹司グループだ。
俺は、”ある企業”に勤める親の推薦と、自分の成績で特待枠に選ばれた。
その企業は、SnowManメンバーの1人───目黒蓮の家が経営する系列企業だった。
おかげで入学審査では家庭を深く探られなかった。
俺の家庭は、決して裕福じゃない。でも、貧乏ってほどでもない。
だから「社宅に住んでる中間層」とでも思われたのかもしれない。
……でも、この学園の本当の掟を俺はまだ知らなかった。
〈スノア学園・正門前〉
💙 (うわ、門デカすぎ)
いや、びびってないし。ちょっと派手なだけ。
でも、この学園で結果出せば、絶対夢に近づける。
学園に足を踏み入れると、高級車が並 び、生徒たちはブランド物の靶、付き人付きの御曹司たち。
俺みたいに徒歩で来る人は少なめだ。
💙 (やっぱ、レベル違ぇ…)
でも関係ない。俺はここで、特待生として
認められたんだから。
放課後の廊下。
俺は興味があった音楽室へ向かっていた。
その途中で、騒がしい声と泣き声が聞こえ、足を止める。
💛「……退学してもらう。それがこの学園の掟だろ?」
廊下の奥、体育倉庫の前。
制服の第一ボタンを外し、堂々と佇む男───岩本照。
その隣にはクールな表情の目黒蓮、スマホをいじっている深澤辰哉がいた。
そして、泣きながら土下座している男子生徒。
モブ 「うちの会社が倒産したのは僕のせいじゃ……!」
🖤「家の都合が学園の品格を下げる。それだけだよ」
目黒が静かに言う。
💜「運も実力のうちって言うだろ?」
クスッと笑って冗談っぽく言う。
俺はその光景を物陰から見ていた。
💙 (あれが、SnowMan…)
心臓が跳ねる。
ここには、庶民は存在してはいけない。
家柄が崩れた瞬間、即退学。それがこの学園の”掟”──。暗黙のルールだ。
💙(……なんだよ、それ……!)
思わず唇を噛みしめる俺。
知らなかった。夢を見ていただけだった。
ここは、努力だけじゃ通用しない。”選ばれた血”しか許されない場所だということを。
でも、俺は、ここで夢を叶えたい。
俺は逃げない。絶対に、誰にも庶民だなんてバレてたまるか。
💙 (なにが”SnowMan”だよ……雪の王様気取りかよ、クソが)
こうして、俺の“秘密だらけの学園生活”が始まった──
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コメント
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すの学ほったらかしてて、書こうと思ったタイミングできゅうさんの投稿🫨焦った そして花男みがある!続きも楽しみにしてまーす💙
おもしろそう!続きが気になります😆