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蓮司「今日の宿題、意外とちゃんとやってたんだな」
遥「……そ、そんなこと、別に普通だろ」
日下部「いや、珍しいじゃん。ちゃんとやれてたんだし」
遥は小さく肩をすくめ、視線を逸らす。
「……べ、別に褒められるようなことじゃねぇ」
蓮司が笑いながら首をかしげる。
「でも、ちゃんとやれてたのは事実だろ? お前、ちょっと照れてるんじゃねぇの」
遥はぷいっと口を尖らせる。
「……照れてねぇし」
日下部が小声で、「でも、悪いことじゃないと思うけどな」と言う。
遥は布団の縁を握りしめながら、つぶやくように小さく言った。
「……ありがと、って言っとくか」
蓮司「お、言えたな。珍しい反応だ」
遥は少しだけ顔を背け、肩をすくめる。
「……別に、どうでもいいけど」
日下部は目を細め、心の中で『でも少し安心した』と呟く。
蓮司は軽く笑ってスマホに目を戻す。
「まぁ、お前のそういうところ、面白いんだよな」
遥は無言で小さく舌打ちしつつも、心のどこかで少しだけ柔らかい余韻を感じていた。
蓮司「でもさ、正直言うと……お前、ちょっと可愛く見えたぞ」
遥は一瞬固まり、視線を逸らす。
「……は? な、何言ってんだよ」
日下部は口元を緩めて、
「……いや、別に変なことじゃないと思うけど」
遥「変なことだろ。……ていうか、褒めるんなら別のとこ褒めろよ」
蓮司は楽しそうに笑う。
「例えば? じゃあ、勉強の真面目さか? それとも、顔の作りか?」
遥は軽く舌打ちし、目を細める。
「……顔の作りって、何だよそれ。お前、ほんと余計なこと言うな」
日下部は困ったように肩をすくめる 。
「……でも、笑ってる顔はよかったと思うよ」
遥「……べ、別に笑顔なんて褒められるほどのもんじゃねぇ」
蓮司「おうおう、否定しても動揺してるのバレバレだぜ」
遥は口元に手をやり、軽く顔を背けたまま小声で、「……うるせぇ、黙れ」
日下部は微かに息をつき、心の中で『でも、こうやって笑う瞬間が見れるのは悪くない』と感じていた。
蓮司は布団に寝転がりながら、
「まぁ、こういう反応も含めて面白いってことだな。無理に素直にならなくていいぞ」
遥は小さく鼻を鳴らして、反発しつつも、少しだけ心の緊張がほどけたようだった。