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「……いい、羊くん。落ち着きなさい。……貴様の敵は、因数分解でも、古文単語でもない。……この会場に蔓延る、不特定多数の不純な受験生たちよ!!」
試験会場である某有名大学の正門。断罪院 憐は、猫耳をキリッと立てた「受験票(という名の婚姻届)」を首から下げ、特注の武装制服で降臨しました。
「先輩、なんで先輩も付いてきてるんですか! 先輩は去年の飛び級で、もう大学生(中退)でしょ!?」
「……不純よ! 貴様が試験中に、隣の席の女子受験生と『消しゴムの貸し借り』でもしたらどうするの!? 私が隣に座って、全問題を代筆(カンニング)……いえ、正解へ導いてあげるわッ!!」
憐様は試験開始\(10\)分前、本物の試験監督を「不純な目つきをしていた」という理由で廊下へ放り出し、自ら教壇に立ちました。
憐: 「……静粛にッ! これより『贄田羊・合格祈願入試』を開始するわ! 羊くん以外、鉛筆の音を立てることは禁止よ! 集中力を乱す『不純な摩擦音』は、私がこの警棒で粉砕するから覚悟なさい!!」
アイ・ゼツ: 会場全体にジャミングを展開。羊の脳内だけに、正解の選択肢をモールス信号(憐の鼓動)で送信。
ショコラ: 「お兄ちゃんを不合格にする『ひっかけ問題』を作った大学教授の家を、今から爆破してくるね!」
リッチ: 試験用紙の透かしをすべて「羊様LOVE」に変更。
いざ試験開始。しかし、隣の席(憐様)からの「芸圧」が強すぎて、羊の手が震えて文字が書けません。
「……ねえ、羊くん。この英語の長文問題……。**『I love you.』**って書いてあるわ。……これ、私への私信よね? 答えは当然『YES』の一択だわ。……ほら、マークシートを全部『A(愛)』で埋めなさいッ!!」
「先輩、それ『不規則動詞の活用』の問題ですよ! 全部『A』にしたら\(0\)点になります!」
「不純よォォォ!! 私の愛を差し置いて、動詞の変化に現を抜かすなんて!! 貴様、さては英語の文法と浮気してるわね!? 万死! 英語という言語そのものを、今すぐこの国から廃止してやるわぁぁ!!」
結局、憐様が嫉妬のあまり暴れ出したせいで、試験会場のビルが半分崩落。
しかし、翌日の「合格発表」掲示板には、なぜか羊の受験番号だけが巨大なネオンサインで点灯していました。
「……ふふ。当然の結果ね。……大学の理事長を『風紀(買収)』で更生させておいたわ。……さあ、羊くん。これで春からも、私の目の届く範囲で『キャンパス不純ライフ』を楽しめるわね……ッ!!」
「……先輩、これ……『合格』っていうか、『監禁・継続』ですよね……」
第38話。学力ゼロの羊は、憐様の「愛のゴリ押し」によって、見事(?)名門大学への切符を手に入れるのでした。