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#一次創作
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📩相談
高校二年生・仮名:Mさん
中学生の時にいじめを受けていました。
高校では誰もそのことを知りません。
クラスの人も優しくて、嫌なことを言われることもありません。
それなのに、誰かに話しかけられるだけで緊張します。
「何か悪く思われていないかな」「変なことを言ってしまったかな」と考えてしまいます。
本当は友達がほしいです。
でも、近づきたい気持ちより、怖い気持ちの方が大きくて、自分から話しかけることができません。
学校は変わったのに、自分だけ変われません。
どうしたらいいでしょうか。
遥
「学校が変わっても、自分の中は簡単に切り替わらないよな」
蓮司
「場所が変われば全部やり直せる、とはならないからな」
日下部
「相談文を読む限り、怖い相手がいるわけではない。怖さだけが残っている状態だ」
遥
「それが一番つらいんだよ。今の人たちは何もしてないのに、自分だけ勝手に身構えてしまう」
蓮司
「だから余計に『自分がおかしい』って思ってしまうんだろうな」
日下部
「しかし、それは不自然な反応とは言えない。以前、人との関わりで傷ついた経験がある。なら警戒するのは、ごく自然な防衛反応だ」
遥
「防衛反応か。でも、そのせいで友達も作れない」
蓮司
「そこが苦しいところだよな。守ってくれるものが、同時に壁にもなる」
遥
「壁……」
日下部
「過去には必要だった壁だ。だから今も残っている。壁が悪いのではない。今の環境と合わなくなっているだけだ」
蓮司
「Mさんって、『人が怖い』というより、『また同じことになるのが怖い』んじゃないか」
遥
「……そっちだな。話しかけること自体じゃなくて、その先が怖い。仲良くなって、 嫌われて、また一人になるかもしれないって」
日下部
「一度経験したことは、もう一度起こるかもしれないと考えやすい。それも自然なことだ」
遥
「でも、ずっとそのままだと苦しい」
蓮司
「だから『怖くなくなってから話そう』じゃなくてもいいと思う」
遥
「どういうこと?」
蓮司
「怖いままでも、一言だけ話してみる。次は挨拶だけ。少しずつ『今は違う』って経験を増やしていく」
日下部
「警戒は、安心した経験によって少しずつ修正されることがある」
遥
「一回で変わるんじゃなくて、積み重ねか」
日下部
「そうだ」
蓮司
「Mさんは変われないんじゃない。まだ昔の傷が『気をつけろ』って言ってるだけなんだと思う」
遥
「だから、自分を責めなくていい。怖いままでも、一歩進めたら十分なんじゃないかな」
🗝 三人からのことば
遥
「学校が変わっても、心がすぐ追いつかないことはあると思う」
蓮司
「怖さがあるまま少しずつ安心できる経験を増やしていけばいい」
日下部
「過去の経験で生まれた警戒は、異常ではなく防衛反応の一つだ」
コメント
1件
うーん、この話、すごく刺さるなあ……。「学校が変わっても、自分の中は簡単に切り替わらない」って遥の言葉がまず重い。日下部が「自然な防衛反応」って言い切ってくれたおかげで、読んでるこっちも「そうか、おかしいことじゃないんだ」ってほっとできた。蓮司の「怖いままでも一言だけ」っていう提案が、すごく現実的で優しい。積み重ねでしか変われないって、その通りだと思う。Mさんの「変われない」じゃなくて「まだ壁が言ってるだけ」って捉え方が、読んでる人の救いになってるよ。いい話だった。