テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
ruruha
473
ruruha
2,102
#参加型
星星星@オプ作りました
12,250
📩相談
高校二年生・仮名:Sさん
私は、誰かに褒めてもらいたいと思います。
テストで頑張った時も、「すごいね」と言ってもらえたら嬉しいです。
でも、実際に褒められると、「本当にそう思ってるのかな」と疑ってしまいます。
「誰にでも言ってるんじゃない?」
「気を遣ってるだけじゃない?」
と思ってしまって、「ありがとう」と言いながらも、心の中では信じられていません。
それなのに、褒めてもらえないと、「やっぱり大したことなかったんだ」と落ち込みます。
自分でも面倒くさいと思います。
遥
「……これ、褒められたいんだよ。でも、褒められた瞬間に、その言葉を疑っちゃう」
蓮司
「欲しいのに、もらったら偽物だと思う。結構きついな」
遥
「しかも、疑ったくせに。次に褒められなかったら、『やっぱり俺には何もない』ってなる」
日下部
「Sさんが欲しいのは、単なる褒め言葉ではないのかもしれない」
遥
「じゃあ何?」
日下部
「『本当にそう思ってもらえている』という確信ではないだろうか」
蓮司
「だから『すごいね』だけじゃ足りない。『どこが?』まで知りたくなる」
遥
「……それはある。『優しいね』って言われても。何を見てそう思ったのか分からないと、適当に言われた気がする」
蓮司
「逆に、具体的に言われると逃げたくなるだろ」
遥
「なんで分かるんだよ」
蓮司
「顔に出てる」
遥
「出てない」
日下部
「矛盾しているように見えるが、実際には同じところから来ているのかもしれない。『信じたい』からこそ、『本当に?』と確認したくなる。そして、確認しても完全には安心できない」
遥
「じゃあ、何回聞いても足りないのか」
日下部
「他人の言葉だけで、自分の価値を確定させようとすると、そうなりやすい」
蓮司
「でもさ。だからって『自分で自分を褒めましょう』で終わるのも違うだろ」
遥
「うん。誰かに認めてほしいって気持ちは、なくさなくていいと思う」
蓮司
「だよな。人に褒められたら嬉しい。それ自体は普通。ただ、『信じられない』と『嘘だ』は別だ」
遥
「……あ」
蓮司
「『本当かな』って思ってもいい。でも、その場で『どうせ嘘』まで決めなくていい」
日下部
「判断を保留するということだ。『まだ信じきれない。でも、そう言ってくれたことは受け取っておく』。それだけでもいい」
遥
「Sさん。褒められた時に、全部信じられなくてもいいと思う。でも、自分で全部嘘にしなくてもいい。『本当かもしれない』を一個だけ残しておく。それくらいなら、できるかもしれない」
🗝 三人からのことば
遥
「信じきれないからって、最初から全部嘘にしなくてもいい」
蓮司
「『本当かな』と疑うのは自由。でも『どうせ嘘』まで決める必要はない」
日下部
「他人からの評価をすぐに確信へ変えなくてもよい。疑いながら受け取ることもできる」
コメント
1件
うわ、第80話、すごく沁みました……。褒められたいけど信じられない、この矛盾する気持ち、すごく分かります。遥たち三人が「判断を保留する」って提案してくれたところ、まるで自分に言われてるみたいで胸が熱くなりました。「全部嘘にしなくていい」って言葉、優しいですね。ruruhaさん、こういう繊細な心の動きを対話だけで描けるの、本当に素敵です🌷