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#コメディ時々暗闇
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NGS_ヘビーなしっぽ
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#妖怪
百はな🍑
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「私の意志一つで動く『操り人形』に成るのですよ」
バッファが勝ち誇ったように大声を張り上げる。操り人形か……。あまりにも可哀想だな。
「No.1、どうする? 相手は一般人。……殺すわけにもいかないし」
僕の問いに、アレンは歯噛みしながら住人たちの突撃を受け止めた。
「あぁ、確かにな……! クソ、やりづらくて仕方ねぇ!」
「さぁ! もっと、もっとです! 反逆者たちを殺せば、皆さんはさらに幸せになれますよ! 最高の快楽に身を委ねなさい!」
バッファが再び声を張り上げると、住人たちの瞳がさらにギラつき、より攻撃的な剥き出しの狂気となって僕たちへ殺到してきた。爪が剥がれ、肌が裂けるのも構わずに。
「も、も、もう……! 痛いよ……! 我慢できない!」
限界を迎えたカケルが、耐えかねて住人の一人へ向かって凄まじい速度の拳を突き出した。ナンバーズの暴力。まともに直撃すれば、ただの人間は塵に帰る。
「やめろ、カケル! コイツらはただの人間なんだ! 覚醒者でもナンバーズでもねぇ! 簡単に死んじまうんだよ!」
アレンが身を挺してカケルの拳を強引に阻止し、怒声を響かせた。その瞬間、アレンの無防備な背中を、笑顔の住人たちが一斉に殴りつける。
「くそ……! こうなったら本体を直接叩く! 奴を潰せば、この能力も止められるかもしれねぇ!」
アレンが、笑顔の肉壁の奥に佇むバッファを獰猛に睨みつける。
「No.2! お前の脚でバッファをぶっ叩け!」
「う、うん! 了解!」
カケルが弾かれたように超高速で地を蹴り、バッファへと肉薄する。常人には視認すら不可能な、ナンバーズ随一の神速。
「速い……。ですが、コースが分かっていれば、防ぐのは簡単です」
バッファが冷酷に呟く。異様なのは住人たちの動きだった。バッファの指示を先回りするように、笑顔の住人たちが自ら肉の壁となり、カケルの進行ルートを不自由に狭める『誘導コース』を即座に作り出したのだ。
「――おおおっ!」
進路を塞がれながらも、バッファはカケルの超高速の蹴りを紙一重でかわした。しかし、カケルもそこで止まらない。一瞬で体勢を立て直し、すぐさま死角から第二撃の反撃を繰り出す。
「特訓でNo.1に言われたこと、ちゃんと守ってるじゃん」
カケルの無駄のない連続攻撃を見て、僕は小さく感嘆した。アレンとの過酷なスパーリングを経て、彼の野生の戦術は確実にアップデートされていた。
「うーん。確かにそのスピード、めんどくさいですね」
バッファが初めて、わずかに顔を顰める。だが、そのめんどくささを強制終了させるための策を、奴はすでに仕込んでいた。
カケルの超高速の猛攻を受け流しながら、バッファの巨大な掌が、カウンターでカケルの頭部へと鋭く伸びる。
――バチッ。
「あ……」
バッファの指先が、カケルの頭に触れた。
「やばっ……! なんかまずい雰囲気だ」
直感的に、脳のシステムが危険信号を鳴らす。次の瞬間、カケルの超高速の動きがピタリと停止した。彼は糸の切れた人形のように、その場から一歩も動かなくなる。
「カケル! 大丈夫か!? まさか……お前まで操られちまったのか……!」
アレンの悲痛な叫びを遮るように、バッファは勝ち誇ったような大声を響かせた。
「彼はもう、完全に戦線離脱ですね。さぁ! 一人消えましたよ! 残りは後、二人! 皆さん、頑張って彼らを殺し、もっと最高に気持ちよくなりましょう!」
住人たちの笑顔がさらに歪み、僕たちを圧迫してくる。
「クソが……こうなったら俺が本体を直接!」
アレンが強引に突っ込もうとするのを、僕はその肩を掴んで力ずくで引き留めた。
「やめといたら? 下手に行けば、カケルと同じになるよ。……No.1、熱くなるらないで。まずはバッファの能力の詳細と、その『弱点』を見つけないと」
「あいつの能力は人を操るって、自分で言ってただろ!」
「冷静に考えてよ」
僕はアレンを連れて、押し寄せる住人たちの群れから大きく距離を取った。
「バッファの言った説明はざっくりしすぎだ。操れるって、それだけ? 発動条件は? もし本当に無条件で人間を完璧に人形にできるなら、最初から僕たち全員を直接操ればいいはずだ。それをしないってことは、この能力には必ず『弱点』がある」
僕の冷静な分析に、アレンの瞳から焦燥のノイズが消え、野生の鋭さが戻ってきた。
「……そうだな。悪い、焦ってたぜ。」
「直接、バッファに聞いてみる?」
「言うわけねぇだろ。自分から弱点なんか言うかよ」
「だよねー」
僕たちが押し寄せる住人たちから距離を取ると、彼らは追撃してこず、ただその場で僕たちをじっと見つめて静止した。まるで、次の『命令』を待っているかのように。
「ほら! 皆さん! 二人を追いかけなさい! もっと、もっと楽しまないと!」
バッファが必死に大声を張り上げると、住人たちは再び瞳をギラつかせ、僕たちの方へと一斉に歩みを進めてきた。
「すまねぇな、レイ。お前は早くガイアの元に行きたいはずなのに、こんな所で時間をかけさせちまって……」
アレンが視線を前に向けたまま、ぽつりと溢した。
「謝るなんて……。どこか、頭でも打った?」
「うっせぇ!」
「と言うかさ。なんでバッファは、カケルを操って僕たちを襲わせないんだろ? 一般人よりも遥かに強い、最強の『駒』になるはずなのに」
僕の疑問に、アレンの野生の直感がピクリと反応した。
「No.1。バッファの正確な能力が分かれば、僕、ここを離れてガイアのところに向かってもいい?」
「あぁ。能力の仕組みさえ分かれば、あとは自分で何とかする。……お前に頼らねぇと勝てねぇのは情けないがな。お前は、王の首を獲りに行け」
「……了解。じゃあ、新技試そうか」
コメント
1件
もうバッファがカケルを操っちゃったんだ…あの“人形”にするって能力が本当にえぐい。でもレイくんの「弱点があるはず」って冷静な分析でアレンも落ち着き取り戻せてよかった。新技ってなんだろう、次の戦いが気になるよ💔🥀