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壮馬さん、優香さんNICEです‼️ 壮馬さんの言葉に本音をぶっ込んでる🤭 優香さんと同じで読んでる私もニヤニヤ😁 坂上さんは花純ちゃんに迷惑がられてることわかってない?
壮馬さん&優香さん、お見事~👍️♥️ 坂上先輩撃退が目的だけれど、「私はやきもちやき....」💓とか、ドサクサに紛れて思いっきり本音をぶっ混んでくる壮馬さん....最高‼️🤭ウケる~🤣🤣🤣 優香さんも思わずニヤニヤ....😁
優香さん、壮馬さんナイスアシスト👍です〜😊‼️ 花純ンは素直で天然だからちょっと??の感じだったけど、周りがサポートして良いように健太に伝えてくれて流れ的には花純ンを守ってくれて本当に良かった🥰🌸 でもまさか花純ンが高城不動産の副社長と付き合ってて同居なんて思わないし、優香さんも応援📣してくれてるのが嬉しいわ〜😊👍❣️
その頃花純は、フローリストの業務に専念していた。体調もすこぶる良い。
立て続けに訪れた客へ花束やアレンジを作った後、一旦客足が途絶えたのでホッと息をつく。
そして優香と雑談を交わしていると、再び客が入って来た。
「いらっしゃいませ」
花純は声をかけながら入って来た客の顔を見た。
するとそこには坂上健太が立っていた。
花純はびっくりして言葉を失う。
「やあ、近くまで来たから寄ってみたよ」
「せ、先輩……」
花純はかなり動揺していた。
花純がいつもとは違う様子だったので、すぐに優香が気付いた。
そして注意深く二人を観察する。
「もうすぐお昼休みだよね? 待ってるから一緒に食べないか? ちょっと話したい事もあるし」
健太の言葉を聞いた花純は身体が硬直する。
咄嗟の出来事だったので、上手く断る事が出来ずにいた。
そこで優香が助け舟を出した。
「すみません坂上さん、折角寄っていただいたのに申し訳ないのですが、花純ちゃんはこれからフラワーアレンジの研修に出か
けるんですよ。なので、今日はお時間は取れないかと…」
花純は優香を振り返る。
すると優香は花純にだけ分かるようにウインクをした。
「そうでしたか、タイミングが悪い時に来ちゃったな…。でもどうしても君に話したい事があるんだ。だから今度僕に時間をく
れないかな?」
花純は戸惑ったまま何も答えられずにいた。
その時、フローリストの入口には壮馬が立っていた。
壮馬はこれから外出予定だったが、出掛ける前に花純の体調を見にフローリストへ立ち寄ったところだった。
すると目の前で30代くらいの会社員の男が花純と話していた。
男は話したい事があるから時間を作れとにじりよっている。
花純はというと、かなり戸惑っている様子だった。
そこで壮馬はピンとくる。
(あいつか……)
そう思った壮馬は、そのまま店内へ堂々と入って行った。
「花純、具合はどうだ?」
その低く落ち着いた声に、その場にいた三人が振り返る。
「副社長!」
思わず花純が言った。
(藤野さんを呼び捨てにしたこの男は、一体誰だ?)
健太は思わず怪訝な顔をする。
その時、優香だけはニヤニヤと笑っていた。
優香は壮馬が花純を呼び捨てにした事に気付いていた。
「調子はどうだ?」
花純は呼び捨てにされた事に気づかないまますぐに答えた。
「あ、もう大丈夫です」
「そうか、それは良かった。午後もあまり無理はするなよ」
壮馬は優しい笑みを浮かべて言った。
そこで健太が花純に聞いた。
「こちらの方は?」
「あっ…」
花純が壮馬を紹介しようとすると、壮馬が一歩前へ踏み出して自己紹介を始めた。
「私は花純さんとお付き合いをさせていただいている高城と申します」
壮馬はそう言って健太に名刺を渡す。
健太はギョッとした顔をしてから名刺を受け取る。
それから慌てて自分の名刺を取り出すと壮馬に渡しながら言った。
「青山花壇の坂上と申します」
男性二人が名刺交換をしている間、花純は訳がわからないといった顔でポカンとしていた。
その後ろでは、相変わらず優香がニヤニヤしている。
健太は受け取った名刺を見て、更に驚く。
壮馬の会社名と役職を見て、信じられないといった顔をしていた。
そして、動揺したまま花純に聞いた。
「藤野さんはこの方とお付き合いしているの?」
花純がなんと答えようか戸惑っていると、壮馬が『俺の言う通りにしろ』といった表情でうんと頷いたので花純はピンときた。
壮馬はこの状況をわかっていてあえて演技をしてくれているのだ。
そう思った花純は、落ち着いた声で答えた。
「はい。そうです」
それを聞いた健太は、
(マジか? 藤野さんはこのビルの持ち主である高城不動産の副社長と付き合っているのか? 信じられない!)
健太はかなり動揺していたが、その動揺を悟られないようにあえて落ち着いた声で言った。
「そうだったんだ。それはびっくりしたなあ、ハハハ」
そこで壮馬が追い打ちをかけるように言った。
「私は既に彼女と一緒に住んでおります」
壮馬が堂々とした態度で告げると、健太は更に驚く。
(清純そうで男には興味がなさそうだった藤野さんがまさか……)
健太はそう思いながらガックリと肩を落とす。
一方、花純は、
(一緒に住んでいるのは事実だから、まんざら嘘ではないわよね)
そう思うと、少し気持ちが楽になる。
そこで壮馬が再び口を開いた。
「花純にはあなたからの連絡が度々来ているようですが、今後はなるべく控えていただけませんか? 私は結構やきもちやきな
方なので…」
そこで優香がブッと笑う。
どうにもこらえきれなかったようだ。
健太はというと、壮馬の有無を言わさぬ強固な物言いに震えあがっていた。
「あっ、す、すみません、本社時代の引継ぎの件で何度か連絡させてもらっていましたが、今後は控えるようにします。大変失
礼いたしました」
健太は少し上ずった声で答えると、
「どうもお忙しいところをおじゃましました。じゃあ藤野さん元気でね」
健太はそう言って一礼をすると、そそくさと店を後にした。