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📩 相談
中学二年・Hさん
友達が、私が前に欲しいって言っていたものを覚えていてくれました。
誕生日に、それをくれました。
すごく嬉しかったです。
でも、その場では、「え、覚えてたの?」って言っただけでした。
友達が、「嬉しくない?」って聞いてきたので、「いや、普通に嬉しいよ」って答えました。
でも、本当は「めちゃくちゃ嬉しい」って言いたかったです。
家に帰ってからも、もらったものを何回も見てました。
なのに、本人の前では素直に喜べませんでした。
なんでなんでしょう。
遥「嬉しかったんだ」
H「はい」
遥「かなり?」
H「……かなり」
蓮司「じゃあ、なんで『普通に』って言ったの?」
H「……分からないです」
日下部「恥ずかしかった?」
H「それはあります」
遥「何が恥ずかしいんだろうな」
H「喜びすぎてるって思われるのが嫌でした」
蓮司「『そんなに嬉しいんだ』って思われるのが?」
H「はい」
蓮司「別に悪いことじゃないのにな」
H「でも……」
遥「大事にされてるのが見えるのが恥ずかしい?」
H「……」
H「それもあるかもしれません」
日下部「どうして?」
H「なんか……」
H「『私、こんなに大事にされてます』って見せてるみたいで」
遥「なるほど」
H「自慢してるみたいにも感じます」
蓮司「前にあった『自分の成功を話すと自慢みたいに感じる』のと似てるな」
H「……確かに」
遥「自分が嬉しいって認めると、自分の価値まで認めてる感じになるのかも」
H「……」
日下部「『これだけしてもらえる自分』を見せるのが嫌?」
H「……はい」
蓮司「じゃあ、もったいないな」
H「え?」
蓮司「相手はたぶん、喜んでほしくて渡してる」
H「……」
蓮司「なのに、受け取った側が『そんなに喜んでません』って顔をする」
H「……」
遥「相手からしたら、ちょっと寂しいよな」
H「……そうですよね」
遥「もちろん、無理に大げさに喜ぶ必要はないけど」
H「はい」
遥「本当は嬉しいなら、その気持ちまで隠さなくていいんじゃない?」
H「でも、素直に喜ぶのって……」
蓮司「怖い?」
H「……少し」
日下部「何が怖い?」
H「……」
H「次も期待されるのが怖いです」
遥「ん?」
H「一回喜んだら、次も喜ばなきゃいけない気がして」
H「『このくらいしてもらったら嬉しい人』って思われて、それに応え続けないといけない気がします」
蓮司「そこまで考える?」
H「考えます」
遥「それ、喜ぶこと自体が負担になってるな」
H「……」
日下部「でも、一回嬉しかったからって、次も同じ反応をする義務はない」
H「……」
日下部「今回嬉しかった。それだけでいい」
H「それだけ?」
日下部「うん」
蓮司「相手の好意を受け取ったら、今度は自分が同じだけ返さなきゃいけないって思ってるんじゃない?」
H「……あります」
遥「『ありがとう』って言ったら、借りを作ったみたいに感じるとか?」
H「……それもあります」
蓮司「じゃあ、まずそこだな」
H「……?」
蓮司「嬉しかった時に、嬉しかったって言う」
H「……」
蓮司「そのあと何を返すかは、その時考えればいい」
H「……それでいいんですか?」
遥「うん」
H「……」
遥「せっかくもらった気持ちまで、自分で小さくしなくていいよ」
H「……はい」
日下部「『嬉しい』は、相手に何かを要求する言葉じゃない」
H「……」
日下部「ただ、自分の気持ちを伝えているだけだ」
H「……じゃあ」
遥「うん」
H「次に何かしてもらったら、ちゃんと『嬉しい』って言ってみます」
蓮司「『普通に』は禁止な」
H「……はい」
遥「そこだけ妙に厳しいな」
蓮司「重要だから」
H「……ふふ」
🗝 三人からのことば
遥
「嬉しいって言うことは、自慢じゃない。誰かがくれたものを、ちゃんと嬉しいと思っただけ」
蓮司
「一回喜んだからって、次も同じだけ喜ばなきゃいけないわけじゃない。好意を受け取るたびに借金を作る必要はない」
日下部
「『嬉しい』は、それだけで十分。そこから先まで約束しなくていい」
コメント
1件
わあ、これすごくいい話ですね……!Hさんの「嬉しいのに素直に言えない」気持ち、すごくわかります。特に「喜びすぎてると思われるのが嫌」とか「次も期待されるのが怖い」ってところ、すごくリアルで胸に刺さりました。蓮司さんの「『普通に』は禁止な」ってツッコミ、笑っちゃいましたけど、確かにそこ大事ですよね。日下部さんの言葉も優しくて、「嬉しいは相手に何かを要求する言葉じゃない」って、その通りだなあ。この三人の対話形式、とても自然で読みやすかったです。続きも気になります!
#虐待
ruruha
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#一次創作
ruruha
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