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※サンプル。今回はゆるーく質問コーナー！
「恋愛ってなんなんですか？」
蓮司
「さてさて、今夜は恋バナ質問コーナーです。
相談じゃなくて質問。軽め。逃げるなよ日下部」
日下部
「……えっ、なんでオレ？」
「まだ何も言ってないじゃん」
遥
「……“恋バナ”って……ああ……そういうやつか……」
蓮司
「はい、質問きてます。
“恋愛ってどういう気持ちなんですか？”――中2女子より」
日下部
「ど、どういう……気持ち……？」
「えーと……なんか……あったかくなる……とか……？」
蓮司
「ざっくりすぎ。ていうか寒気した」
「じゃあ遥、恋って何？」
遥
「知らねぇよ。
誰かとそういう風に考えたことねぇし」
（小声で）「そもそも、そういうの……よくわかんねぇ」
日下部
「でも、たとえば、誰かのこと気になるとか、
その人が他の誰かとしゃべってるとモヤっとするとか……そういうのは？」
遥
「……あるけど」
「それが“恋”とか、“好き”とかって……決めるのって、なんか……勝手だなって思う」
蓮司
「うわ、出た。
“感情を言語化されたくない男子ランキング”1位」
「でもわかるよ。名前つけた瞬間に壊れる気、するもんな。遥ってそういうとこある」
日下部
「蓮司はさ……その、沙耶香と……付き合ってるんだよな？」
蓮司
「うん。まぁ、今はそういうことになってる」
（口元だけで笑う）
「恋って、相手が自分をどう思ってるか想像して勝手に喜んで、勝手に傷つくゲームだよ。
沙耶香は、そのルールで今んとこ遊んでくれてる」
遥
「……おまえ、それ言ってて虚しくならねぇの？」
蓮司
「虚しさごと愛してるから」
「って言ったら殴る？」
日下部
「……なんか、それ、ちょっとだけ羨ましいな」
「誰かと、そうやって“ゲーム”に乗れるってことがさ……」
遥
「……わかんねぇ」
「“誰かと一緒にいる”って、
オレはまだ、“傷つかないため”にやってる感じだから。
“好き”とかより、たぶん……防御」
蓮司
「おいおい、急に真面目かよ。
こっちは“初恋の味はどんな味ですか？”とか答えたくて待ってたのに」
日下部
「それ……なに味なの？」
蓮司
「舌打ちと飴ちゃんが混ざった味だね」
「沙耶香、ラムネ味のグミ好きでさ」
遥
「……あ、そういうのは、ちょっといいかも」
おまけ：三人からの一言
蓮司：
「恋は思考を麻痺させる合法な薬。おすすめはしないけど、効き目はいいよ」
日下部：
「まだよくわかんないけど……
たぶん、“その人のことで不安定になる”のが恋、なのかなって」
遥：
「……まだ、よくわかんない。
でも、誰かといて、ちゃんと安心したいとは思う」
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