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ぬいぬい
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慰麗梳(イリス)
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コメント
1件
読んだ……これ、めっちゃ息苦しかった。「軽い」って繰り返されるのが逆に重くて、逃げ場のなさがひたすら積み重なる感じ、すごかった。質問に答えられなくて押されて、またルール追加されて、誰も止めない空気……読み終わった後もしばらくもやもやした。リアルな描写に胸が痛くなったけど、それだけ引き込まれたってことだよ。ruruhaさん、この空気感の作り方うますぎるわ。でも続き、主人公はどうなっちゃうんだろう……また読みに来るね。
昼休み。教室。
机が少しずつ動かされる。
中央に空間ができる。
自然に。
誰も指示していないみたいに。
でも、止まらない。
「来い」
軽い声。
名前は呼ばない。
でも、分かる。
呼ばれているのは自分。
立たされる。
中央。
囲まれる。
距離が近い。
逃げ場がない。
「なあ」
誰かが言う。
「ちょっとゲームしよ」
軽い。
いつも通り。
笑いが広がる。
誰も否定しない。
「ルール簡単」
続く。
「質問にちゃんと答えろ」
それだけ。
「答えられなかったら?」
別のやつが聞く。
分かっているくせに。
「その時考える」
笑い。
曖昧。
でも、それが一番逃げ場がない。
「いい?」
確認。
でも、答えは待っていない。
もう始まっている。
「最近さ」
最初の質問。
軽いトーン。
「なんでそんな空気悪くすんの?」
一気に来る。
言葉が詰まる。
答えがない。
でも、沈黙は許されない。
「ほら」
急かされる。
「早く」
「……わかんない」
やっと出る。
小さく。
一瞬の沈黙。
そのあと、笑い。
「分かんないって何?」
「逃げてるだけじゃん」
すぐに重なる。
「ちゃんと答えろよ」
トーンが少し下がる。
でも、まだ“軽い”。
「……ごめん」
出る。
反射で。
「謝ってるけどさ」
誰かが言う。
笑いながら。
「それ答えじゃなくね?」
周りも乗る。
「はい、次」
テンポが早い。
止まらない。
「なんでそんな使えないの?」
直接。
喉が詰まる。
さっきより、出ない。
「……できないから」
やっと出る。
「何が?」
すぐ返る。
詰まる。
答えがない。
また同じ。
「はいアウト」
軽く言われる。
笑い。
その瞬間、肩を強く押される。
バランスが崩れる。
でも倒れきらない。
「ちゃんと立てよ」
すぐ戻される。
逃げられない。
「ほら次」
止まらない。
「自分の価値って何?」
問い。
でも、答えは決まっている。
「……ない」
出る。
小さく。
一瞬、静かになる。
そのあと、
「いいじゃん」
笑い。
「じゃあさ」
続く。
「なんでここにいんの?」
詰まる。
呼吸が浅くなる。
頭が回らない。
「……わかんない」
また出る。
「またそれ?」
笑い。
「ちゃんと考えろよ」
少し強く言われる。
誰かが横から言う。
「こいつさ、考えてねえよ」
「だよな」
「空っぽだし」
すぐに広がる。
「ほら」
また急かされる。
「……ごめん」
出る。
もうそれしかない。
「それ禁止な」
すぐにルールが追加される。
笑い。
「“ごめん”言ったらアウト」
逃げ道が消える。
「じゃあどうする?」
問い。
でも、答えはない。
「……わかんない」
出る。
また同じ。
「はいアウト」
即座に言われる。
今度は、後ろから押される。
一歩前に出る。
戻される。
また押される。
動かされる。
位置を。
体を。
意思と関係なく。
「なあ」
誰かが言う。
「こいつさ」
周りに向かって。
「どう扱えばいいと思う?」
問い。
でも、全員に向けられている。
「使うしかなくね?」
「それな」
即座に返る。
「じゃあさ」
また決まる。
「ちゃんと使われろよ」
軽く言われる。
逃げ場がない。
否定もできない。
「はい、もう一回最初から」
誰かが言う。
笑いながら。
リセットされる。
同じ質問。
同じ流れ。
同じ結末。
誰か一人がやってるんじゃない。
全員が回している。
止める理由がない。
責任も分かれている。
だから、終わらない。
「なあ」
最後に誰かが言う。
「これさ、いつまでやる?」
一瞬の間。
「飽きるまででよくね?」
笑い。
全員が、なんとなく頷く。
それで決まる。
終わりがないことが。