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#ハッピーエンド
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「何をやっていらっしゃるの。まったく使えない男ね!」
「……すまない」
「あらあら、謝って済むなら、軍人なんて要らないですわ」
「……すまない」
「ところでこの件、どうケジメをつけるつもりですの?指詰めます?それとも人間やめます?」
「……すまない」
「ちょっと、さっきからなんですの?! すまない、すまない、すまないって馬鹿の一つ覚えみたいに、そればっかり口にされてっ。まともに聞いていらっしゃるの!?」
「……すまない」
ほとほと困り果てた男の声に同情することなく、ベルは心の中でこう吐き捨てた。
(いやその前に、うるさい)
身体の節々が痛み、暑くて寒い。
見知らぬ豪奢な部屋のベッドの上で目を覚ましたベルは、目に飛び込んで来た光景を見たて唖然とした。
少し離れた場所にあるソファで、シャツを前開きにした状態のレンブラントが仰向けに横たわり、その上にドレスから美しい足をむき出しにしたフローチェが跨っていたのだ。
まず最初に「ここは何処で、どうして自分はベッドに寝かされているのだろう」と疑問を持たなければならないが、今は罵り、罵られながらも男女の営みを始めようとしている二人のことが気になって仕方がない。
(こんなところでやろうとしなくても……)
ベルは、瞬きを繰り返しながら、節操のない大人二人に対して冷たい視線を送る。
ソファにいる二人はベルが目を覚ましたことに気付いていない。
ベルは朦朧とした思考の中で見なかったことにしようと、決め再び目を閉じようとした。
けれどもそのタイミングで、ソファにいる一人──レンブラントがベルの意識が戻ったことに気付いてしまった。
「待て待て待て待て待て待て待て待て、ベル。起きたなら、声ぐらいかけろ」
フローチェを押しのけながらこちらにやってくるレンブラントに、ベルは汚いものを見るような目つきになる。
「イタそうとしているお二人の邪魔をするなんて私にはできません。……あなたと違って、私はそこそこ大人ですし、では」
”不潔”という感情を前面に出しつつ、ベルは動けぬ体に鞭を打って寝返りを打とうとしたが、それより早くレンブラントが動いた。
「ちょっと待てベル、まだ寝るな。あんたは、ものっすごい勘違いをしている」
最大の不名誉を得たような顔をしながら、レンブラントはベルに覆いかぶさった。
「いいかよく聞け。あそこにいる女……フローチェは、俺の従妹だ」
「……従妹に手を出すなんて、どこまで節操がないんですか」
「馬鹿っ、違う!!俺はアイツに今回の失態を責められていただけだっ」
何が悲しくて、惚れた女からそんな疑いの目を向けられなければならないんだと、レンブラントは必死にベルに弁解する。
しかしベルの口から紡がれたものは、とても切ないものだった。
「自分で言ってて、虚しくないんですか?変態ロリコン軍人さん」
「……確かに、そうだな」
我を忘れて自己弁護をした結果、余計にドツボに嵌ったレンブラントは、がっくりと項垂れた。
コメント
1件
ちょっと待ってこのシーン、読みながら笑いが止まらなかったんだけど!?🤣💥 フローチェの「指詰めます?それとも人間やめます?」ってマジでブラックすぎて好き。レンブラントが「すまない」しか言えなくなってて可哀想だけど笑えるw そしてベル目線の「いやその前に、うるさい」が完全に私の心の声すぎて共感した😭✨ しかも従妹だったっていうオチ…!「変態ロリコン軍人さん」って言い放つベルのツッコミキレッキレすぎて、もう推すしかない。このカオスな関係性、続きが気になりすぎる〜!!📖💕