――私の部屋に泊まっていったの。
後頭部をガツンと殴られたような衝撃を覚えた。
心臓がすごい勢いでバクバクして森田さんの声が耳の奥でずっとリフレインしている。
脳裏には今朝の浩太の姿が蘇る。
「あれ?思ったより驚かないんだね。もしかして知ってたの?」
私の様子に森田さんが少し驚いた声を漏らす。
「ううん、知らないけど……」
そう口にしたが、どうしても浩太の姿が脳裏から離れなかった。
あれは絶対に出勤前の姿ではなく、明らかに朝帰りをしてきた格好だった。
もしかしたらって思ったけど、信じたくはなかった。
でも……
今の森田さんの言葉で現実を突きつけられてしまった。
やっぱり浩太は森田さんとヨリを戻すつもりなのだと。
今の浩太がどういう人間かは分からないけど、私の知っている浩太はいい加減な気持ちで、そういうことはしない人だと思う。
「知らないって言うわりには驚いてない**************************
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