「浩太?」
そう名前を呼ばれ、俺は手に持っていたおにぎりを落としそうになってしまった。
その声の主は今、俺が一番会いたくなかった相手だった。
「奈緒?」
声は明らかに奈緒なのに、できることなら夢であってほしいなんて馬鹿げたことを願いつつ、振り返った。
そこには紛れもなく奈緒が居て、少し不思議そうな顔で俺の事を見ていた。
それは俺も同じで、まさかこんなに朝早くに奈緒と出会うなんて思いもしていなかった。
「おはよう、早いんだね」
俺の気も知らないで、奈緒は俺の隣に肩を並べおにぎりを選びだした。
なんでこんな日に限って、奈緒と会ってしまうのだろうか。
上着は脱いでいたものの、このまま寝てしまったせいかズボンやシャツにシワがついてしまっている。
そして最悪なことに、昨日、奈緒に会ってしまっている。
理由はどうあれ、梓のアパートに泊まってしまった。
隣に並ばれ、俺は昨日と同*****************
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