テラーノベル
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俺が地面に伏せたまま震えていると、またしても小さなミスをしてしまった。手が机の角にぶつかり、書類が床に散らばる。瞬間、背後で晃司の声が炸裂した。
「なんで何度言ってもできねえんだよ!」
怒りに燃える瞳が俺を捉え、周囲にいた友人たちも無言で押さえつける。俺は咄嗟に謝ろうとしたが、声は震え、言葉にならなかった。
「謝ったところで、どうせお前はまた失敗する。だから教えてやる!」
晃司が叫び、俺の肩を掴む力が増す。
「いや……やめ……」
俺の声はかすれ、身体は固まる。だが、怒りの火に包まれた晃司の手は止まらない。
突然、背後から腕を掴まれ、力任せに引きずられる。地面に擦れる音、靴底で踏まれる衝撃、振動が全身に走る。バイクの近くまで引きずられ、冷たい金属のタンクに顔を押し付けられる。
「これが、俺の躾だ!」
晃司が叫びながらアクセルを吹かす。エンジン音が耳を貫き、風圧が身体を押さえつける。友人たちは横に立ち、逃げ場を与えず、ただ無言で見守る。
「ごめ……」
つぶやく俺の声も、バイクの轟音にかき消される。背中に伝わる振動、手足の痛み、胸の圧迫感。全身が痛みで震え、息を整える余裕すらない。
「謝って済むと思うなよ!」
晃司がタンクを蹴り、俺の背を押す。バイクはゆっくりと進み、引きずられながらも俺は必死に抵抗する。だが、力は及ばず、地面に擦れる皮膚からは痛みと屈辱が染み出す。
友人たちも手や足で押さえつけ、逃げられない状況を作り上げる。「お前、ほんとに学習能力ないな」と一人が嘲笑し、もう一人は冷たく「泣くな、まだ終わらねえ」と言い放つ。
俺の中の自己嫌悪が沸き上がる。
「また俺が悪い……俺が全部悪い……」
必死に自分を責め、痛みに耐えようとするが、身体も心も限界に近い。
バイクはゆっくり進みながらも、晃司の怒りの波が全身を包む。友人たちの手が押さえ、声が嘲り、全てが俺を逃さない。痛みと屈辱が重なり、息が荒くなる。もう抵抗できず、ただ次の指示を待つしかない。
「これで分かったか……お前は俺の命令から逃げられねえんだ」
晃司の声が耳に刺さる。俺は答えられず、ただ地面に擦れる痛みと、自己嫌悪に押しつぶされそうになりながら、次の行動を待った。
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