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バレたら終わりです。

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バレたら終わりです。

5 - 3.放課後の気晴らし💜‪

♥

903

2025年05月08日

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帰り道。

ふと遠回りして家へ帰ることにした。


💙「たまには、こういうのもいいよな…」


学園の敷地内にいるだけで息が詰まりそうになる 。


気晴らしに立ち寄ったのは、駅前にあるゲーセン。子どものころ、よく来ていた懐かしい場所。


ふと目についたのは、クレーンゲームの中の小さいぬいぐるみ。


💙「うわ、可愛い……」


いや、別に欲しいとかじゃないし?でも、ちょっと1回だけ…!


100円を投入して、慎重に操作し始める。


──が、まったく取れない。


💙「うそだろ…あとちょっとだったじゃん」


手慣れない操作に苦戦しながら、気づけば何度もトライしていた。



そのとき。


??‪「それ、ちょっとコツがいるんだよな」


後ろから聞き覚えのある声がした。


💙「えっ」


振り返ると、そこには制服の上にパーカーを羽織った深澤辰哉がいた。


💙「ふ、深澤さん…っ」


思わず声が裏返る。会いたくなかった。こんなとこであの、深澤辰哉に遭遇するなんて。


💙 (こんなとこいたら庶民って思われるんじゃ…でも深澤辰哉も……)



─深澤辰哉─

ゲーム業界最大大手の御曹司。

学園内でも顔が広く、誰にでも軽く声をかける陽キャ。女子からの人気も高く、本人もそれを自覚している。


💜‪「”さん”付け、やめてよー。学園じゃないんだし、ここじゃ俺もただのゲーマー」


にやっと笑って、隣に立つ。


💜‪「何回やった?1000円くらいは溶かしてるでしょ」


💙「う…まぁ、それくらい」


💜‪「じゃあ、見てて」


そう言って、深澤は軽く指を鳴らしながら100円を投入。クレーンを操作する手つきは無駄がなく、狙ったぬいぐるみをわずか数秒でキャッチした。


💙「うそ…」


💜‪「ほい、どうぞ」


💙「あ、えっ、いや、取ったの俺じゃないから…」


ぐいっと取ったぬいぐるみを俺に押しつけて来るので、ありがとうと呟きながら受け取る。


💜‪「俺、こういうの得意なんだ。小さい頃から家にクレーンの試作機とかあってさ。まぁ…うち、そういう家系だからね」


それは知ってる。いや、誰だって知ってる。


深澤の家の会社は、学園が取り上げられるくらいの大企業。

でも、今はどこか楽しそうで、偉ぶった感じは一切しなかった。


💙 (昨日の白雪狩りの時とは大違いだな)


💙「ふーん。あんたって、こういう場所にも来るんだな」


💜‪「そりゃ来るよ。別に、庶民ぶってるとかじゃないよ?」


💙「えっ」


一瞬、心臓が止まるかと思った。


💜‪「ただ、こういう場所、落ち着くじゃん。家でも学園でも誰かに見られてるって感じ。たまには息抜きしないと、潰れるわ」


💙 (今の、”庶民ぶってる”って、俺のこと…?いや、気づいてるわけじゃ……)


💜‪「……ま、俺も学園のルールとか、よくわかんねーし。色々面倒なとこだよな、あそこ」


深澤は笑いながら話すが、俺は笑えなかった。ただ、小さなぬいぐるみをほんの少しだけ力を入れて握るだけ。


💙‪「…じゃあ、俺帰るね。これありがと」


親しみやすく、話しやすい相手だけど、この深澤辰哉もSnowManの1人だ。

顔は覚えられたかもしれない、注意しないと。


💜‪「そ?じゃ、またな、庶民くん」


──ドクン。


その言葉に足が止まる。


💙 (……いま、なんて……)


💜‪「冗談だよ。冗談。初めてゲーセンで同じ学園のやつとあったからさ、珍しいなって思って」


いたずらっぽく笑いながら言う。


💜‪「そのぬいぐるみ、似合ってるよ」


俺は何も言い返せなかった。

ただ、鼓動の音だけが、やけに大きく響いていた。










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コメント

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バレませんように!!ってハラハラしながら見てる🤭楽しい✨✨

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