無名の灯　答えを持たない相談室２

📩 相談

高校一年生・仮名：Mさん

人に頼るのがすごく苦手です。

「迷惑かけたくない」って思ってしまって、

つらいときも「大丈夫」って笑ってしまいます。

でも本当は誰かに話を聞いてほしい。

どうしたら素直に頼れるようになるんでしょうか。

遥

「……その気持ち、めっちゃわかる。

オレも“平気だよ”って言ってしまうタイプだった。

心の中では全然平気じゃないのにさ」

蓮司

「頼るって“甘え”じゃないんだよね。

“信じてるから頼る”っていう、すごく勇気がいること。

Mさんはちゃんと周りを大事に思ってるからこそ、迷惑を考えちゃうんだと思う」

日下部

「……迷惑かもって考える時点で、Mさんは相手を思いやれてる。

だからこそ、頼られる側は“力になれてうれしい”って感じるはずだよ」

遥

「最初は小さいことでいいんじゃない？

“これってどう思う？”とか、“ちょっと聞いて”みたいな一言でも」

蓮司

「うん。頼る＝全部を預けるじゃない。

自分の気持ちの一部を“共有する”ことから始めればいい」

日下部

「……頼ることは、相手を信じてる証拠。

その信頼は、きっと相手の心もあたためる」

🗝 三人からのことば

遥

「“大丈夫”をやめるのは勇気がいる。

でも小さな“お願い”からなら、きっとできる」

蓮司

「頼ることは、弱さじゃなくて信じる力。

少しずつ“共有”していけばいい」

日下部

「誰かに頼ることで、相手の力になる自分も見えてくる。

その一歩は、Mさんが思うよりずっとあたたかい」