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#イケメン
蒼乃 月
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管野アリオ
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ひより
76
281
エレベーターを降りると、通路の一番突き当たりのドアの上に、部屋番号が記された明かりが点滅している。
女の腰に回していた腕を肩に乗せ、紳士を気取りながらエスコートする俺。
表向きは冷淡な表情に見えるかもしれないが、内心は、由恵にいやらしくて気持ちいい行為をして啼かせたい。
それだけだ。
手にしていたカードキーを翳し、ドアノブに手を掛けてゆっくりと開く。
俺の後に続いて、女も入室していると思いきや、由恵がドアの前で、ためらいがちに佇んでいた。
「…………由恵。入れよ」
「は……はい……」
滑らかな白皙の手を取ると、部屋に繋がる磨りガラスのドアを押し開けた。
ラブホテルの部屋にしては珍しく、奥には一面ガラス戸とバルコニーが広がり、右側にはダークブラウンのダブルベッドと、同系色のドレッサーが並ぶ。
左側はベージュのソファーセットとガラス製のローテーブル、壁に掛かった大型の液晶テレビ、小さめの冷蔵庫が設置されていた。
まるで、シティホテルの部屋を思わせる間取り。
バルコニーから望める煌びやかな夜の横浜が、下心で埋め尽くされた俺と女を出迎えてくれた。
「ラブホでバルコニーがある部屋なんて、珍しいかも……」
由恵が、ゆっくりとガラス戸へ足を向け、宝石が散りばめられたような夜景を見やっているようだ。
俺が背後から無言で近付いていくと、光の海と朧気に重なる由恵の表情に、緊張が走る。
華奢な身体を包み込みながら、女の耳元に唇を寄せた。
「…………お楽しみの時間だ。由恵」
小さな耳たぶを吸い上げ、舌先で舐め上げると、由恵が首筋を露わにして薄らと唇を緩ませた。
「んんっ……」
女の吐息が淡色に染まり始めると、顔を寄せながら焦らすように艶めく唇を塞いだ。
舌を絡ませ合うたびに、ニチュニチュと卑猥な水音が立ち込め、俺の耳朶を刺激する。
由恵の引き締まった括れを妖しく撫で回していくと、俺の腕の中で身じろぎさせていた。
「んうっ…………っ……んんっ……」
重なり合った唇から、鼻に掛かった女の息遣いが零れ落ち、俺は両手を徐々に這い上がらせて、二つの柔肉を揉み上げる。
──さて、由恵をどう攻め立てようか。
俺は、思考を巡らせながら、由恵のワンピースのボタンを、一つずつ丁寧に外していった。
コメント
1件
第14話読みました!ラブホテルなのにバルコニーからの夜景が広がる部屋の設定、すごく雰囲気あって良かったです。由恵の緊張した様子と、主人公の内心の「啼かせたい」欲求とのギャップがゾクゾクします。丁寧にボタンを外していくところ、絵が浮かぶみたいな描写でした。これからどうなるか気になります🔥