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コメント
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早坂の「俺にしとけばいいだろ」、あれ良すぎました……。ずっと完璧でいなきゃって縛られてた遥が、やっと「助けてほしい」って言えた瞬間、私も一緒に息を吐きました。人に弱さを見せるのは怖いけど、それを全部受け止めてくれる人がいるって、本当に強いなって思います。この2人の関係、めちゃくちゃ好きです。
――過度な責任感は、自己犠牲になりやすい。
心身をすり減らしながら果たす責任なんて、誰も望んでなんかいないのに。
でも、そういう生き方しか、私は知らない。
遥
早坂
考えなんて何もまとまっていない。
でも、なにか喋りたくて。
早坂の腕の中で、ゆっくりと言葉を紡いでいく。
遥
早坂
遥
早坂
控えめに頷く。
昔から学業の成績は悪くなかった。
それに私は人見知りしない性格だったから、誰とでも仲良くなれたし、友達や教師から頼られることも多かった。
そのせいか、学年が上がる度に、重要ポジションに就くことが増えた。
そうなると当然、周りから期待される機会も増えてくる。
それが苦しかったわけじゃない。
頼られるのは嬉しかった。
自分の存在価値を、みんなに認めてもらえたような気がしたから。
遥
遥
遥
けれど良いことばかりじゃなかった。
いつも人から頼られて、相談に乗ってあげて。
愚痴を聞いてあげて、励ましてあげて。
感謝されて褒められて、そんな風に、みんなから頼りにされる自分に酔いしれて――
そこから、抜け出せなくなった。
人に弱点を見せられなくなった。
弱音を吐けなくなった。
言ったら相手を困らせる、そんな気がして。
そればかりか、格好悪いとすら思ってしまった。
部下に対して強く言えないのも、叱れないのも、結局はそれが原因で、みんなに嫌われるのが怖いから。
だから言ったんだ。 人の為に正論を貫ける早坂の方が、臆病な私よりも上司に向いてる、って。
青木さんのことだってそう。
誰かに頼るべきだって、早坂に言われて納得してた。
でもそれは出来ない。
不倫してたなんて知られたくない。
だって私の印象が穢れてしまう。
幻滅されてしまったら、今まで培ってきた信頼や期待が、全部壊れてしまうことを恐れたんだ。
遥
早坂
遥
遥
遥
早坂
遥
早坂
遥
でも何も言ってくれないから、怖くなった。 不安に苛まれた。
遥
遥
人に弱いところを見せたくないから、無理に笑って誤魔化そうとする。
人に素直に甘えられないから、心配してもらうことで安心を補おうとする。
自分は優秀な人間だと見せたいから、私ひとりで完結させようとした。
私は、そういう人間だ。
かなえちゃんが憧れるような存在じゃない。
自尊心が低いくせにプラドだけは高くて、誰かに依存しないと生きていけない。
そんな、ちっぽけな存在なんだ。
遥
早坂
遥
早坂
早坂
遥
早坂
遥
早坂
遥
早坂
ぐ、と身体を引き寄せられて鼓動が速まる。
服越しに聞こえてくる心音は、少しだけ早い速度で一定のリズムを刻んでいて。
その鼓動と温もりが、頑なだった私の心を、ゆっくりと解かしていく。
早坂はいつも私と一緒にいてくれた。
そして、これからも一緒にいてくれると言う。
1人で頑張らなくてもいいと言ってくれた。
自分だけに弱さを見せてほしい、とも。
……私のしたいこと。私の考え。 奥底に隠した汚い感情。
それらを全て肯定してくれる早坂に、これ以上自分を強く見せる必要なんて、ないんじゃないのかな。
それにもう、正直疲れた。
ひとりで全部抱える辛さより、頼れる相手が傍にいてくれる心地よさを知ってしまった。
そうしてやっと、好きな人に甘えてみたい弱さが、私の中で生まれた。
遥
早坂
遥
初めて本音を吐露した時、心の枷が外れたように重苦しさが無くなった。
責任という重い鉛に繋がれていた心が、桎梏から逃れられた解放感で満たされていく。
早坂
早坂が安堵したように、深く息をついた。
私が縋ってくれるその瞬間を、ずっと待っていてくれた。
じわりと涙が溢れてくる。
静かに肩を震わせる私の背中に、大きな手のひらが何度も行き来する。
遥
早坂の声も、匂いも。
体温も仕草も全部が好き。
好きな人に想われている、守られていることをちゃんと実感できる。
遥
遥
早坂
遥
耐えきれず、溢れた涙が頬を伝う。
広い胸に顔を埋めながら鼻をすすれば、ふ、と小さく笑う気配がした。
#狂愛
柏木さくら
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#ハッピーエンド
瑠璃マリコ
2,364
桃下結衣
726