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#恋愛
ばたっちゅ
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黒猿龍
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⚠︎注意書き⚠︎ 本作には「フリークショー(見世物小屋)」をテーマにしたフィクション要素が含まれます。 現代の倫理観とは異なる描写や、身体的な差異を強調する表現が含まれる可能性があります。 差別や偏見を助長する意図はございません。 苦手な方、不快感を覚える方は閲覧をお控えください
ミネソタ州の吹雪の中、ある母親は自分の娘を家から追い出した
そして、まるでゴミを見るような目で心無い言葉を言い放った
エマの母親
エマの母親
ガチャン!と扉が冷酷に閉ざされた
エマ
エマ
「エマ」という名の腕がない少女は、小さな足で何度も扉を叩いた
しかし、その扉が二度と開くことはなかった
エマ
エマ
エマ
エマは路上の真ん中で一人、取り残された
両腕のないエマには、流れる涙を拭うこともできなかった
行く宛てもなく、冬の凍てつく寒風のなかを彷徨い歩き、ついに力尽きて駅の引き込み線の雪原に蹲った
エマ
エマ
絶望の中で意識を失いかけていたその瞬間、重厚な蒸気機関車の汽笛が響き渡った
ガタゴトと錆びた音を立てて滑り込んできたのは、窓のない、真っ黒な謎の貨物列車
その車体には剥がれかけたペンキで「outer rail」と書かれていた
激しい蒸気が吐き出され、目の前の貨物扉が重々しく開く
中から現れたのは、優雅なドレスを着た大柄の女性だった
しかし、その顔には男顔負けの立派な、美しい髭が蓄えられている
ジョルジーナ
エマ
ジョルジーナ
エマ
ジョルジーナ
ジョルジーナは大きな身体をかがめ、エマの前でしゃがみ込む
その手には、湯気を立てる温かいココアの入ったマグカップが握られていた
ジョルジーナ
ジョルジーナ
エマはジョルジーナにココアを口に運んでもらえた
エマ
エマの目から、堰を切ったように涙が溢れ出す
それが、人生で初めて味わった「暖かい飲み物」だった
エマは名前のわからない安心感を抱いた
その時、駅舎の陰から、荒々しい足音と共に数人のゴロツキ達が現れた
ゴロツキA
ゴロツキA
エマ
エマは恐怖のあまり、ジョルジーナのドレスの裾に顔を埋める
男たちが下劣な笑いを浮かべて近づこうとした瞬間、冷徹な金属音が闇に響いた
アーノルド
ジーナの影から、仕立ての良い小さな三つ揃いのスーツを着た男が歩み出てきた
彼の身長はエマよりもずっと低かったが、その手には不釣り合いなほど巨大なリボルバーが握られていた
ハットの目深な影から放たれる眼光は、本物の暗殺者そのものだった
ゴロツキB
アーノルド
耳を聾する銃声が2発鳴った
アーノルドの早撃ちは、男たちの足元の雪を正確に弾き飛ばし、ボスの帽子のツバを綺麗に撃ち抜いた
ゴロツキB
ゴロツキA
腰を抜かした男たちは、悲鳴を上げて一目散に逃げ去っていく
アーニーは冷ややかに銃口の煙を吹き消すと、葉巻を咥え直した
アーノルド
ジョルジーナ
ジョルジーナ
ジョルジーナは、エマを大きな腕でふわりと抱き上げ、貨物車の中へと連れていく
車内は、外の極寒が嘘のようにストーブの熱気で暖かかった
ランプの灯りに照らされた室内には、豪華な衣装や楽器、そして不思議な人々がいた
サイラス
エマ
サイラスという名の好青年は、曇りのない笑顔をエマに向けた
しかし、彼は腰から下がなく、強靭な腕だけでエマの元へ駆け寄った
エマは口には出さなかったものの、その姿に内心驚いてしまう
サイラス
サイラス
エマ
エマは小さく頷いた
サイラス
エマ
サイラスが視線を向けたその先には、足を組みながら紅茶を飲むお嬢様が、ストーブの前にあるソファーで座っていた
しかし、彼女の膝は、通常の人とは逆向きに曲がっていた
所謂「バックニー」というものだった
サイラス
ヴァイオレット
サイラスの声に反応したヴァイオレットは、ほんの一瞬だけ、顔をリンゴのように赤くした
しかし、数分の時間が経つと、彼女は冷静さを保った
サイラス
ヴァイオレット
ヴァイオレット
ヴァイオレットはエマのスペースを開けるために、少し端っこに寄った
サイラス
エマ
エマは小走りでストーブの近くへ行った
エマ
エマ
エマはヴァイオレットの横で、ストーブで温まっていた
それと同時に、エマは横にいるヴァイオレットのことが気になっていた
綺麗な顔立ちに優雅な立ち振る舞い方…エマは気づいた頃には、ヴァイオレットのことをじっと見ていた
ヴァイオレット
エマ
ヴァイオレット
エマ
ヴァイオレット
ヴァイオレット
どこかトゲのある言葉に、エマは少し怯んでしまう
サイラス
サイラス
横からサイラスがニヤニヤしながら口を挟み、ヴァイオレットのことを話し始める
ヴァイオレット
ヴァイオレット
エマ
ヴァイオレット
サイラス
ヴァイオレット
遂に恥ずかしさがピークに達したヴァイオレットは、顔を真っ赤にしながらサイラスに対して声をあげる
エマ
ヴァイオレット
エマ
ヴァイオレット
お姉様という言葉に反応して、ヴァイオレットはさらに顔を真っ赤にする
ヴァイオレット
ヴァイオレットが沸騰するかのように顔を赤くしながら、楽屋へと戻って行った
エマ
サイラス
二人はヴァイオレットが照れていたことにすら、気づかず、首を傾げていたのだった