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生まれた時から優劣が決まってるっていうのは確かに嫌だけど、物事を受け入れなきゃいけないこともこの世の中にはあるから難しいよね……💦 ってかてか!!「死」と「戦車」の一芝居めっちゃ良かった……!!!それだけ迫力があって芝居だって分かってても見ててドキドキしたしクルトさんが止めに入った時も「うおおお!!!」ってなった😖💕 「陰りの段位」凄いなあ……!!!
この世界は、残酷だ
この大陸に存在する限り
優劣がつく
その大陸の名前は
「世界から愛された国」
アシッド教と天狐教が管理している大陸である
そして、裏からは空狐教という謎の宗教が管理する
実は、この大陸は
世界から愛された証拠である
黒以外の目の色を持つ人間の方が地位が高い
という謎のルールがある
それは、生まれ持った才能であり
その瞬間から優劣がつく
そして、その中でも特段美しい目を持つ人間は
この世界に気に入られた
そんな気に入られた人が集まった集団
名を
「陰りの段位」と呼ぶ
その人達はこの大陸の実質的な管理者である
「調停者」の専属部下だ
謎に包まれた「調停者」の真実を知る人間達だ
基本的に人々はそれを受け入れているが
俺達のように、受け入れられない人間もいる
生まれた時からの優劣なんて、そんなもの要らない
ましてやその中から独断と偏見だけで選ばれた「陰りの段位」なんて嫌いだ
…だが、それでも抗えない
「陰りの段位」の奴らは、世界から愛されている
その愛を、力に変えられる
…要は、人外の強さを持つのだ
そんな奴らを恐れる人間なんて星の数ほどいる
だから、「調停者」はあるルールを設けた
「陰りの段位」として活動している時は段位の名前で人を呼ぶこと
それだけを、ルールとして設けた
そしたら、なんとびっくり
それを騙る人間が現れた
基本的にこの世界のルールとして同じ強さを持つ人間のみがその名前を言うことが出来る
実力主義もいい所だ
…ん?その騙った人間はどうなったかって?
その場で殺されたよ
「調停者」の怒りを買ったんだ
当たり前だ
そこで、俺達は考えた
こんな腐った世界、無くなればいいのに
綺麗だなんて、呼べるわけが無い
美しいなんて、もう思えなかった
そこで、ある情報を情報屋から買った
アシッド教の大天使が、「陰りの段位」の人間らしい
……いや、訂正しよう
アシッド教の大天使が、「陰りの段位」の奴らしい
情報屋に大金払って買った情報だ
使わなければなんとなく損をした気分になる
考えたが、何もいい案は浮かばなかった
だか、世界は俺達を見捨てなかった
街を歩いているとある商人が売っているものに目を引かれた
「どんな人間でも洗脳できる不思議なアイテム」
正直、胡散臭いなと思ったよ
でも、藁にもすがる思いで買った
それほど高くなかったのが不幸中の幸いだ
そして、俺達はアシッド教の大天使にそれを使った
結果は、大成功だった
あの値段でこんなこと出来るのか…と本気で思った
俺達の目的は、「陰りの段位」を内側からぐちゃぐちゃにすること
最近その段位に座った新参者を呼び出させて戦うというシンプルな作戦だ
流石にアシッド教の大天使が新参者に負けるとは思えなかった
だから、俺達は影で見ていることにした
そして、作戦実行をした
そんな、簡単な挨拶から始まった
見ているだけで分かるほど、新参者は弱かった
一方的な暴力だ
それでも、止めなかった
これは、そういう戦いだから
何を言っているんだ、と思った
「陰りの段位」はその地位に座った年月がどれほど長いかで強さが変わると情報屋から聞いた
今回洗脳した大天使は、結構の歴を積んでいる
本当はもっと歴の長い「愚者」や「太陽」、「吊し人」や「世界」を仲間にしたかったがデメリットの方が大きかったから辞めた
洗脳が解けた瞬間、殺されるのはこっちだ
だから、大天使を選んだし
敵に新参者を選ばせた
そっちの方が勝率が上がる
……そう、思っていた
だが、ここで改めて思ったのだ
……世界は、残酷だ
大天使が押されていた
あんな、新参者に
……本当に、信じられなかった
なんだか、嫌な予感がする
始めから全て、間違っているような
心の底からの、違和感
見て見ぬふり出来ない程の、強い違和感
そして、次の瞬間
俺達の負けが確定した
「愚者」
「一芝居、私としませんか?」
そんなことを言われて、ちょっと面白そうだなと思ってその場で肯定の返事をした
予想は的中して、中々面白い作戦だった
同時に、「戦車」らしいなと本当に思った
普段は温厚なアシッド教の大天使様は
実はかなりの戦闘狂である
……いや、陰りの段位の人間は基本的に戦闘狂だ
それが上手く隠せるか否かの違いである
今回は、「陰りの段位」について嗅ぎ回っている奴らを叩きのめすのが目的である
「隠者」の部下が相手に嘘の情報を流し
「戦車」の部下が安い値段であからさまな道具を売る
それを買ったのなら「戦車」が洗脳にかかったフリをする
気を見計らって洗脳した人間を叩きのめす
それが今回の作戦である
そして、相手には誰が選ばれてもいいように「陰りの段位」の人間は全員スケジュールを空けていた
何かあった場合、すぐに救助に向かうようにと手配もしてくれた
それは、信頼の欠陥なんかではなく
ただ、仲間が心配なだけなのだと最近になって気がついた
新参者の俺でも、こんなに良くしてくれるのか
なんだか、くすぐったい優しさだった
さて、そして戦闘を開始してから約30分が経過した
本気でやり合うのなんて滅多になくて
白熱していたのは認める
……救助班である、「愚者」の声が聞こえるまで白熱していたのは反省の余地ありである
「愚者」
「死」
「戦車」
「愚者」
「愚者」
「愚者」
「死」
「愚者」
「愚者」
「愚者」
「愚者」
「愚者」
「愚者」
「死」
「死」
「愚者」
「世界」
「吊し人」
「太陽」
「吊し人」
「太陽」
「世界」
「戦車」
「戦車」
「戦車」
「愚者」
「愚者」
「愚者」
「愚者」
「愚者」
「世界」
「世界」
「世界」
「死」
「死」
「愚者」
「愚者」
「愚者」
「愚者」
「愚者」
「愚者」
「愚者」
「愚者」
「愚者」
「愚者」
「愚者」
「愚者」
「愚者」
「愚者」
「死」
「死」
「愚者」
「愚者」
「吊し人」
「吊し人」
「吊し人」
「吊し人」
「愚者」
「愚者」
「愚者」
「愚者」
「愚者」
「愚者」
「世界」
「吊し人」
「吊し人」
「太陽」
「愚者」
「戦車」
「死」
「戦車」
「戦車」
「戦車」
「死」
「死」
「戦車」