ノベルセンシティブ
ホラー・ミステリー
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人殺しの愛した、まがい物の天使
他人の痛みに共感できず、殺人を「芸術」と捉える孤独なシリアルキラー・レイジ。ある豪雨の夜、彼は任務先で1人の赤ん坊を拾う。返り血に塗れた部屋、父親の死体の前。普通なら泣き叫ぶはずの状況で、その赤ん坊は一滴の涙も流さず、冷徹なナイフの刃を素手で握りしめ、レイジに不気味な笑みを向けた。「この生き物は、恐怖も痛みも知らない。自分と同じ、生まれながらの化け物だ」強烈な同族嫌悪と歪んだ愛着を抱いたレイジは、その赤ん坊をアカリと名付け、自分の「コレクション」として育てることを決意する。血の匂いを消すための香水。玩具の代わりに部屋に転がる本物のメス。歪な環境で、アカリは美しく、そして悍(おぞ)ましく成長していく。成長するにつれ、動物の解体に異常な執着を見せ、父親の「裏の仕事」を覗いては恍惚の笑みを浮かべるアカリ。レイジは親として、「この娘の狂気は、いつか世界を破滅させるのではないか」という本物の恐怖に震え始める。そんな中、レイジの奇妙な変化を察知した裏社会の暗殺組織が、アカリの抹殺へと動き出す。「私の天使を、誰にも触れさせない」狂った殺人鬼の父親と、感情を持たないまがい物の天使。血と硝煙にまみれた、世にも恐ろしくて愛おしい、狂気の育児サスペンスが幕を開ける。






