テラーノベル
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チャイムが鳴る。四時間目が終わる。先生が教室を出る。
「よし、昼!」
誰かが立ち上がる。椅子を引く音。机を動かす音。笑い声。教室が一気にうるさくなる。遥は動かない。弁当も出さない。ただ座っている。
日下部
遥
蓮司
遥
本当は減っていた。でも、まだ弁当は出せない。 教室の中を、何人も歩いている。机の間を、人が行き来する。 誰が立ち止まるか分からない。 誰が机を蹴るか分からない。 誰が弁当に何かするか分からない。 遥はじっと待つ。少しして、人が減る。遥は鞄を開く。弁当を取り出す。 その瞬間。後ろで椅子が大きく鳴った。遥の手が止まる。蓋を閉じる。また鞄へ戻す。
日下部
遥
返事をしない。男子が数人、笑いながら教室を出ていく。足音が遠ざかる。ようやく遥は弁当を出した。
蓮司
遥
遥
蓮司
遥
遥
日下部
遥は頷く。
遥
日下部
遥
蓮司
遥
遥
少し静かになる。
蓮司
遥
日下部
遥
蓮司
遥
蓮司
遥は少し考える。
遥
遥
遥
遥
遥
遥
日下部は黙って聞く。
遥
遥
遥
遥
遥
遥
遥
遥
遥
遥
遥
遥
遥
一つ一つ、途切れながら言う。蓮司は口を開かなかった。
遥
遥
遥
遥
日下部
遥は頷く。
遥
遥
蓮司
遥
遥
遥
その一言で、教室が静かになった。チャイムが鳴る。昼休み終了。先生が教室へ入ってくる。
先生
遥は小さく息を吐いた。その表情を見て、日下部がぽつりと言う。
日下部
遥は少し驚いた顔をした。それから、小さく頷く。
遥
先生が教室にいる。それだけで、休み時間は終わった。遥にとってそれは、「自由が終わった」ではなく、「何が起きるか分からない時間が終わった」という意味だった。
コメント
1件
うわ…めっちゃ刺さりました。 「授業の方が休める」って台詞、胸がギュッてなった…。休み時間の予測不能な怖さ、毎日逃げ場なくて本当にしんどいんだろうなって伝わってきた。日下部が「今、安心しただろ」って気づくシーン、優しさが滲んでて泣ける。重いけど、丁寧に書かれててすごい好きです。続きも読ませてください🌙
Lulu
45
眠狂四郎
1,586
#闇
ruruha
1,494
ruruha
1,870