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野生の腐女子
6
放課後。空き教室。窓の外は少しずつ夕方の色になっている。 蓮司は机に座ってペットボトルを回していた。日下部は本を読んでいる。遥は窓際で外を見ていた。 廊下から。 ガチャ。 どこかの教室の鍵が回る音。その瞬間。遥の肩が小さく震えた。
蓮司
遥
蓮司
遥は少し黙る。
遥
蓮司
遥
日下部
遥
頷く。
蓮司
遥
蓮司
遥は考える。言葉を探すように。
遥
遥
蓮司
遥
遥
蓮司
遥
返事はない。日下部が静かに聞く。
日下部
遥は小さく頷く。教室が静かになる。蓮司も、それ以上は急がせない。
遥
遥
遥
遥
蓮司
遥
遥
遥
遥
遥
言葉が短く切れる。
蓮司
遥
遥
日下部
遥
遥
また廊下で。 ガチャ。 別の教室の鍵が鳴る。遥の視線が一瞬だけドアへ向く。蓮司はその動きを見ていた。
蓮司
遥
蓮司
遥
遥
遥
日下部
遥は頷く。
蓮司
遥は少し考える。首を横に振る。
遥
蓮司
遥
遥
蓮司
遥
遥
その一言だけだった。蓮司は静かに息を吐く。
蓮司
蓮司
蓮司
遥
蓮司
遥
蓮司
遥
蓮司
遥
遥
蓮司
遥は少し困ったように笑う。本当に少しだけ。
遥
日下部は本を閉じた。
日下部
遥
日下部
日下部
遥
日下部
遥は黙る。
蓮司
蓮司
蓮司
遥
蓮司
蓮司
その時。また廊下の奥で鍵の音が鳴る。 ガチャ。 遥はまた一瞬だけ息を止める。それはほんの数秒。音が消えると、少し遅れて肩の力が抜けた。 蓮司は何も言わなかった。「大丈夫」とも言わない。ただ。遥が無意識に繰り返してきた反応の重さだけは、二人とも静かに受け止めていた。
コメント
1件
うわあ……このエピソード、すごく静かで、でもずしんと来ました。鍵の音が“帰ってきた”の合図で、しかも「怒られる準備」のために体が先に反応するって、それだけで遥の過去の重さが伝わってくる。蓮司が「大丈夫」と言わずにただ受け止めてたのもよかった。日下部の「お前が悪いんじゃない」も効く。設定としての「条件反射」の説明に説得力があって、三人の距離感がこの1話でぐっと深まった気がします。