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説明というか考察っぽく書くのでそういうのいらない!て方は飛ばして。
だけど、本当に怒ってたのは、たぶん自分の声が届かないことなんかじゃない。
届いているのに、誰も応えようとしない、その“沈黙”のほうだ。
──は、“見ていた生徒の解釈”であって、「遥本人の確信」ではありません。
遥自身が本当に怒っていたのが「沈黙」だったのか──それは微妙です。むしろ彼は、「誰も期待していない自分」に怒ることさえ、もう疲れている段階かもしれません。
彼は“喋る”ことで他人を試しているわけではない。
むしろ、言っても無駄だと分かっていても、どうしようもなく言葉が漏れてしまうだけ──。
だから、周囲の沈黙への怒りというより、「期待してしまう自分」に対する嫌悪や、「言葉を出す自分への自己嫌悪」の方が強い可能性があります。
つまり、
遥自身は、「どうせ誰も助けない」と思ってる。
見ている生徒たちは、「聞こえてるのに無視している自分たちへの罪悪感」から、“あれは自分に怒ってる”と勝手に読み取る。
このずれがあることで、教室全体に漂う一方通行の罪悪感と欺瞞がある。
※受け取り方、感じ方は人それぞれですので、この解釈が全てでも正しいわけでもありません。自分自身の解釈で読んでいただけると幸いです。