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「三人の“初恋”って、どんな感じでしたか?」


蓮司

「オレはね、小学生のとき。

転校生で、やたら言葉づかいが大人びた子がいてさ。

“それ、あなたのためじゃないよ”とか普通に言ってくんの。

ぐさっとくるんだけど、なぜか目が離せなくて」

「まぁ、言えなかったけどね。気持ちも、名前も」


「……オレは、わかんねぇ」

「誰かに憧れたこと、あるかもしんないけど……

それが“好き”だったかどうかも、よく覚えてない」


蓮司

「そりゃまぁ、幼少期がアレじゃね。

他人を好きになる余裕、なかったろうし」


「……そう、かもな」

(少し目を伏せる)


蓮司

「で、日下部くんは?

昔、誰に心奪われちゃったんですか〜?」


日下部

(少し黙る)

「……怜央菜、だった」


(空気が一瞬、止まる)


「……姉貴、のこと?」


日下部

「……うん」

「最初は、“かっこいいな”って思ってた。

なんでも言えて、誰にも遠慮しなくて……」

「でも、いつの間にか、それが……好き、になってたんだと思う」


蓮司

「……なるほど。で、遥くんにとっては地獄の構図だったわけだ」


(少し間を置いて)

「日下部……さ、

お前、自分があのとき何してたか、わかってて言ってんのか?」


日下部

「……わかってる」

「だから、“初恋だった”って話すのも、ほんとは……ずるい」


「でも、ずっとどっかで思ってた。

オレが怜央菜を好きだったせいで、

遥を……置いてけぼりにしたって」


蓮司

「……ほら、真面目すぎるって。

そういうとこがまた遥くんを見ちゃう理由になるんだろうね」


「やめろ……

……今のは、笑えねぇ」


蓮司

(軽く肩をすくめて)

「うん、ごめん。

でも、こうして言葉にした時点で、日下部は一歩分だけ前に進んだと思うよ」


「……許されるかどうかは、遥くん次第だけど」


(目線を逸らし、静かに)

「……わかんねぇ。まだ」



無名の灯 答えを持たない相談室(遥・日下部・蓮司)

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