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#虐待
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#一次創作
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📩 相談
高校一年・Sさん
友達と遊ぶ約束をしていて、ずっと楽しみにしていました。
でも前日に友達から「ごめん、家の用事ができて行けなくなった」と連絡が来ました。
最初は普通に悲しかったです。楽しみにしてたので、「そっか、残念」と思いました。
でも、そのあと少しだけホッとしました。
その日は朝からちょっと疲れていて、出かけるの面倒だなと思っていたからです。
それに気づいた瞬間、「じゃあ最初から楽しみにしてなかったの?」「本当は友達と遊びたくなかったの?」「相手が断ってくれて嬉しいって、最低じゃない?」と思ってしまいました。
友達には「また今度遊ぼう」と返しました。
本当にまた遊びたいと思っています。
なのに、ホッとした自分のことが気になります。
悲しかったのも本当なのに、どっちが本当の気持ちなのか分からなくなります。
遥「それ、どっちも本当なんじゃない?」
蓮司「俺もそう思う。なんで片方を偽物にしようとするんだよ」
S「でも、遊びたかったなら、なくなってホッとするのおかしくないですか?」
日下部「おかしくない」
S「でも……楽しみにしてたんですよ?」
日下部「楽しみにしてたことと、その日の予定がなくなって楽になったことは、別だから」
遥「たとえば、友達とは遊びたい。でも今日は疲れてる。だったら、友達と遊びたい気持ちも、休みたい気持ちもあるだろ」
S「……あります」
遥「じゃあ、どっちかが嘘ってことにはならないよ」
S「でも、自分から断るのは嫌だったと思います」
蓮司「そこ、結構大事じゃない?」
S「え?」
蓮司「自分から『今日は無理』って言うのは嫌だった。でも相手から予定がなくなったから、断る側にならずに済んだ。だったらホッとするのは普通だろ」
S「……あ」
日下部「自分で断ると、相手をがっかりさせたかもしれないって考えるしな」
S「そうです。たぶん、それも嫌だったんだと思います」
遥「じゃあ余計に、ホッとする理由はあるじゃん」
S「でも、友達が断ってくれてよかったって思ったみたいで……」
蓮司「『友達が困ればよかった』と『予定がなくなって自分が楽になった』は違うだろ」
S「……」
蓮司「そこ一緒にするから、自分を悪者にするんだよ」
S「友達が大変なのは嫌です。家の用事があるなら大丈夫かなって心配もしました」
日下部「それなら、友達を大事に思ってることもちゃんとある」
S「じゃあ、悲しかったのも本当で、ホッとしたのも本当?」
遥「うん」
S「そんなことあるんですか?」
蓮司「あるだろ。人間の気持ちって、一個しか置けない箱じゃないんだから」
遥「楽しみにしてた。残念だった。疲れてたから少しホッとした。また遊びたい。全部一緒にあっていいよ」
S「……なんか、今まで二つあったら、どっちかを消さなきゃいけないと思ってました」
日下部「どっちかを選ばなくてもいいことって、結構ある」
S「でも、ホッとした自分を見ると、友達と遊びたい気持ちまで嘘っぽく感じます」
蓮司「逆も同じだろ。楽しみにしてたって思ったら、『じゃあホッとしたのは嘘だった』ってことにする必要もない」
S「……」
蓮司「自分の気持ちを裁判みたいにして、どっちが本物か決めようとしなくていい」
遥「その日の自分が疲れてたことも、本当に楽しみにしてたことも、どっちも本当だったんだと思う」
S「……そう考えていいんですかね」
日下部「いいと思う」
S「また遊びたいって思ってるなら、今回ホッとしたことを気にしなくてもいい?」
日下部「うん。次に遊ぶときに楽しめたら、それで十分だ」
蓮司「むしろ、『ホッとしたから私は友達と遊びたくない人間だ』まで話を広げる方が無理ある」
S「……そこまで考えてました」
遥「分かる。ひとつの感情から、自分全体のことまで決めたくなるんだよな」
S「……はい」
遥「でも、今日は疲れてた。それだけでもいいんじゃない?」
S「……はい」
日下部「楽しみにしてた自分も、疲れていた自分も、ちゃんといた。どっちかを否定しなくていい」
S「分かりました」
蓮司「あと、次に遊ぶ約束するときも、『前回なくなってホッとしたから、本当は遊びたくないのかも』とか考えなくていいからな」
S「……それ、たぶん考えると思います」
蓮司「じゃあ、そのときは『いや、前回は疲れてただけ』って思い出せばいい」
遥「気持ちは、その日の状態でも変わるから」
S「……なんか、ちょっと楽になりました」
日下部「それならよかった」
🗝 三人からのことば
遥「楽しみにしてたのにホッとする、みたいな矛盾した気持ちがあってもいい。どっちかを嘘にしなくていいよ」
蓮司「一つの感情から『自分は本当はこういう人間だ』まで決めるな。疲れてたから楽になった。それだけのこともある」
日下部「悲しい気持ちと、安心した気持ちは両方あっていい。気持ちは一つに決めなくても大丈夫だ」
コメント
1件
うわー、めちゃくちゃ分かる…「楽しみにしてたのにホッとする自分」って、確かに後ろめたくなる気持ち、すごくよく分かる。でも三人の言う通り、どっちも本当の気持ちでいいんだよね。疲れてた自分も、楽しみにしてた自分も、どっちも存在してて当然。ひとつの感情で「自分はこういう人間だ」って決めつけちゃうの、僕もやりがちだからすごく刺さった。優しくて温かい話だったなあ。