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20 - 今宵は花をも散れりて【予告物語】

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2025年01月12日

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僕の家族は至って平凡だ。

でも、普通の家族より人一倍幸せだと思う。

兄さんは優しくて、

母さんはみんなを愛していて、

父さんは….

儚かった。

父さんは、通り魔に刺されて亡くなった。

その日から、母さんは変わってしまったんだ。

母さんは僕を殴るようになった。

何故かって?

父さんが亡くなる前の日、

僕は父さんに買い物に誘われてたんだ。

でも、

僕はテストが控えてたから勉強のために断ったんだ。

だから母さんは僕を殴るんだ。

でも、

多分僕が父さんと一緒に買い物に行ってても

結末は同じだったと思う。

通り魔が僕を狙ってきたなら父さんが守って

代わりに刺されてたと思う。

だから、

これはきっと抗えない運命の道だったんだ。




ある日、朝起きると横に兄さんが居なかった。

僕は驚いて階段を駆け下りてリビングへ向かうと、

目に映ったのは包丁を持った兄さんと

血だらけで横倒れてる母さんの姿だった。

「兄..さん…?」

「陸久、これでもう殴られないよ」

「うん…でも……」

「陸久、兄さんのこと嫌い?」

そう言う兄さんの目はどこか殺気満ちている目だった。

だけど僕は

「そんなことで嫌いにならないよ!」

そう笑顔で言った。

そう言わなきゃいけない気がしたから。


「兄さん、どこ見てるの?」

「兄さん、誰に話しかけてるの?」

数日後、兄さんはおかしくなった。

何も無い場所をずっと見ていたり、

誰も座ってないベンチに向かって

誰かに話しかけているようになったんだ。

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