「今日も帰るのか?」
定時が過ぎ、チラチラと時間を気にする俺に同僚に坂下がニヤニヤと嫌な笑みを浮かべ近寄ってきた。
面倒なのがやって来てしまった。
「ああ」
そんな坂下を横目に俺は慌ただしくデスクを片付けにかかる。
「どうしたんだよ、最近。毎日毎日、そんなに早く帰って」
「別に、ちょっとな」
なんとなく何が言いたいのか分かったが、いちいち相手をするのが面倒臭くて軽く聞き流す。
「ちょっとって、女か。女なのか!」
俺と同様、しばらく彼女の居ない坂下が切羽詰まった様子で、逃がすまいと俺の両肩をがっちり掴んできた。
「違う、そういうんじゃないから」
鬱陶しいとばかりに坂下を押しのける。
「なんだ。じゃあ、いいや」
早く帰る理由が女絡みじゃないと分かった途端、分かりやすいくらいホッとした顔を見せるとお疲れ、と快く送り出してくれた。
「現金なやつ……」
呆れ気味に溢すと**************
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