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ちゅぱっと音をたてて乳首から口を離すと、今度はニコニコと笑いながら俺の頰を舐め始めた。「美味しい、美味しい」と繰り返し、俺の脚に勃起した凶器を擦り付けてくる。自分のも触れという合図だと察し、恐る恐る手を伸ばして琉成の股間にそっと触れると、たったそれだけの行為で「あっ!」と声をあげ、蕩けきった瞳になりながら「……あはは、出ちゃったや」と琉成が言いやがった。
(……はやっ!)
琉成は、どうやらこの状況を相当お気に召していた様だ。カメラの位置まで覚えたと言っていたし、この部屋が穴場であると調べるのにも相当労力を費やしたのだろう。奴にとってはそれさえも前戯に等しく、ちょっとの一押しで達するには充分過ぎる程焦らされ続けていたのかもしれない。
(ホント、究極のド変態だな、お前は!)
気持ちが悪いのか、俺の頬や首を雑な動きで甘噛みしながら、琉成が自分の穿いているズボンのベルトを外し、ファスナーをおろしていく。ボクサータイプのパンツには精液のせいでお漏らしをしたみたいなシミができており、それを乱暴に下げると、もう既に硬さを取り戻している陰茎を堂々と晒した。
「ねぇ、圭吾。……直で触って?」
俺の耳元で甘ったれた声を出し、懇願してくる。『出来るか!』と思うのに、調教済みの体は勝手に動いて、秒で琉成の言いなりになっていた。
「ぁんっ!」
嬉しそうに口元を緩ませ、琉成が腰をゆっくりと動かす。完全にこの状況に酔っていて、快楽しか見えていない顔だ。
「もっとちゃんと握って」
精液と先走りとでぐっちゃぐちゃな男のイチモツを握らされているってのに、慣れとは恐ろしいものだ……不思議と気持ち悪いとは思えない。この崩れ具合が、むしろすげぇ興奮してくる。勉学の場でという相乗効果の恐ろしさを感じつつ、俺は琉成に言われるまま強めに握って、奴の陰茎を上下に扱いてやった。
「あ、い……っ、ンンッ!」
音は小さいが、どの声も全て淫猥さに満ちている。こんな声を出されては、まるで俺が琉成を抱いているみたいな錯覚に陥ってしまいそうだ。
「圭吾、圭吾ぉ……」
名前を呼びつつ、俺の穿いているズボンのファスナーを琉成がゆっくり下げていく。奴よりも先に勃起していた陰茎はもうボクサーパンツの中で悲鳴をあげていて、俺にも同じ快楽を寄越せとヒクついていた。先走りが蜜の様に流れ出ていて、竿どころか会陰部までもが濡れている。
「どっちも握って、圭吾」
(いや、無理だろ。お前のだけで手一杯だし)
思っただけでは伝わるはずがなく、無理に二人分を握らせようとしてくる。が、思った通り掴みきれず、琉成は俺の手に己の大きな手を重ねて熱心に扱き始めた。奴の精液のおかげでめちゃくちゃよく滑り、気持ち良過ぎて腰が勝手に動いてしまう。眦には涙が溜まり、それが流れ落ちる度に琉成が舐めとって美味しそうに飲みこんでいった。
(やば……も、いくっ——)
そう思った瞬間、ピタリと琉成の動きが止まった。
「ふふっ……イキそうでしょ。でもちょっと待ってね」と言い、琉成は陰茎から手を離して、俺の前に傅くみたいに座った。
「あぁ……今日もすごいね。パンパンに膨らんで、苦しそうにヒクヒクッて疼いていて、今にもイッちゃいそう」
長くて赤い舌を最大限まで出して、俺の陰茎にベロンと舐めていく。濡れる指先は尻の方へ伸びてきて、当然の様に双丘奥の蕾を弄り始めた。
「んんんっ!(んなトコ触んなぁぁぁぁ!)」
「なーんも聞こえなーい」
俺の言いたい事をわかっていそうな顔をしながらパクリと口の中に俺のモノを含み、根本まで包み込んでいく。喉の奥まで入っていそうな感覚が脳髄に響き、琉成の髪を強く掴んでしまう。
「んんっ……んっ、ふぐっ、んぐん」
毎日されていても、この快楽に抗う術が全く見付からない。気持ち良過ぎて耐えきれず、あっさりと俺は琉成の喉の中へ精液を大量に吐き出してしまったと自覚出来る。昨日だって吐精したというのに、何だってんな量が。琉成とこんな関係になる前までは大量に出た事など一度も無かったのに不思議でならない。
ごくっと俺の精液を腹の中に飲み下すと、「あぁ……」と琉成が感嘆の息をこぼす。この上なく美味な料理を食べたってこんな顔はせんだろうと思う程、恍惚とした顔だ。
「ご馳走様でした」
硬さを失っていくモノに対し、ちゅっと軽い口付けをされ、全身の肌が泡立った。勃起したままな自分のモノはそのままに、変な行動をする琉成の考えがさっぱりわからない。
口の中のタオルを強く噛み、肩で息をし、ボロボロと泣きながらその様子を冷めていく頭で見ていると、琉成が立ち上がって俺の体をくるんと後ろ向きにさせた。両手を机の上に置かせ、腰を少し後ろに引っ張られてしまう。
まるで、そこに立つ琉成に向かって自分からお尻を突き出しているみたいな体勢が恥ずかしくってならないが、俺が何か行動を起こす前に、太腿の隙間へ何やら硬いモノがぬるんっと入り込んできた。そのせいで、濡れてぬるぬるとしたモノが俺の蕾と会陰部で激しく擦れる。
(す、素股かよ!)
学校でする行為じゃないぞ!と思うが、冷静になれ、全部が全部禁忌じゃないか、と自分へツッコミを入れた。
「ごめ、もっと脚閉じてくれる?」
脂肪の少ない脚ではそう言われても限界があり、少しだけ交差させるみたいに脚を動かす。するとソレが随分と気に入ったのか、甘い声をあげて琉成の動きが早くなった。
ぱちゅんぱちゅんっと互いの体がぶつかる度に音が鳴り、バカ広い講義室内に響き渡る。恥ずかしくって堪らず、早く終われと必死に願うが、琉成に果てそうな気配は無い。
「気持ちいいね。肌はすべすべだし……ホント、圭吾は最高だよ」
俺の服を捲り上げ、背中のそこかしこにキスをし、甘噛みをしていく。「美味しい、美味しい」と何度も言われながらなもんだから、本当に食べられている様な感覚で脳内が支配されていく。『喰べたい』と常日頃から言われているせいだろうな、コレは。
二度目はなかなか果てにくいのか、気持ち良さそうな反応をしながらも、琉成の行為が止む様子が無い。素股をさせられたままもう随分と時間が経過した様な気がするが、時間の感覚なんか全然無いから実はそれ程でもないのかもしれない。壁の時計へ視線をやっても、涙ぐんだ瞳では経過時間の確認は出来なかった。
「いいっ……気持ちっ……あはは、コレ、まるで圭吾んナカに挿れてるみたいで……頭ん中バカになってくるわ」
腰を振りながらそんな事を言う琉成の顔は見えないが、息遣いの荒さから興奮度合いは俺にも伝わってくる。
「ヤバ……も、そろそろ……い、イクッ——」
逃がさないと言うみたいにガッシリと俺の腰を掴んでいる手に力が入り、琉成が深く腰を打ちつけてきた。コイツの、奥へ奥へと入り込みたい欲求を肌で感じ、俺の方まで頭ん中がバカになったみたいだ。一切触れられていなかったのに、擦れる刺激のせいでいつの間にやら再度勃起していた陰茎から奴と同じタイミングで精液がドビュドビュッと吐き出されていく。白濁とした液体は混じり合い、固定タイプの机とセットになっている椅子にべっとりとかかってしまった。
「あー……勿体ない。けど、圭吾が気持ち良かったんならそれでいいか」
後ろから琉成にぎゅっと抱き締められ、変な気持ちになってくる。何でこんな事を奴はするんだ?まるでコレじゃ恋人同士みたいじゃないか。
だけど此処は大学の講義室で、口にはタオルを詰められていて、俺達は同性だって事を賢者タイムに入り始めた脳内で認識し始めると、琉成の変態っぷりにしか目がいかなくなっていく。
(こんなヤツまでモテるとか……許せるわけねぇわ)
別に俺は不特定多数からモテたいワケでも無いくせに、軽く振り返って琉成の顔を見上げながら、そんな事をちょっと思った。