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足元に誰かの靴がぶつかる。机の下で蹴られて、膝が震える。その瞬間、また奥が刺激されて、喉の奥から「…っ、あ…」と音が漏れる。
笑い声が一斉に膨らむ。
「おー、また鳴いた」
「マジで犬以下じゃん」
顔を上げなくても、連中のにやけた顔が脳裏に浮かぶ。
「もっと強くしてやろうぜ」
次の瞬間、波が一気に押し寄せてくる。机の端を必死で握っても、肩が小さく揺れてしまう。
吐き出したい言葉は、声にならない。
どうせ何を言っても、餌になるだけだと知ってる。
早く終われ、早く終われ――その祈りすら、連中の視線に踏みにじられていく。