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熱湯の痛みがまだ背中に残り、遥の体は震えていた。だが、沙耶香が次の命令を告げる。
「次は膝だよ。しっかり声出して。声出さないと、痛みは倍にするからね」
「……っ、あ、あっ……」
かすれた声しか出ない。声帯はもう限界で、喉が焼けつくように痛む。
晃司が肩を掴み、無理やり膝を突き出させる。
「もっと! ほら、声を聞かせろ!」
颯馬が冷たい笑みを浮かべながら、さらに熱湯を用意する。
「泣き声じゃない。ちゃんと痛いって言え」
「ひ、ひっ……あ、あ……っ!」
震える声が出る。嗚咽混じりで、言葉にならない。
沙耶香はにやりと笑い、掌で遥の頬を打つ。
「泣きたいの? 泣きたいなら泣いていいよ。でも声はもっと大きく」
遥は必死に喉を振り絞る。
「う、うぅ……っ!」
それでも、声はか細く、痛みと羞恥で振り切れそうになる。
怜央菜は淡々と指示を出す。
「ほら、次は腕。もっとしっかり耐えて。痛みはまだ序章よ」
颯馬が隣で嗤い、熱湯のバケツを持つ手を止めない。
「もう、声出てないじゃん。出せないの? それとも本当に弱虫?」
声は震え、嗚咽混じりの音しか出ない。
「う、うぅ……っ……あ、あ……」
もう声を出す筋力も、声帯も限界に近い。
だが、沙耶香が冷たくささやく。
「聞かせて。最後の声を。ここで逃げられないんだから」
遥は必死に身体を震わせ、嗚咽を漏らすだけ。
喉がヒリヒリと痛み、涙と汗で視界が滲む。
それでも、家族の視線と命令は容赦なく、痛みと羞恥を重ね続ける。