コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
ライキは夢から目を覚める…
「怖い夢を見たな….」
といいつつも、ライキは少し興奮している。
夢だがあんなにもリアル感のある恐怖体験をしたのだから、
正直またあのワクワク感を味わえるのならまた見たいと思っている。
そう、ライキは退屈なのだ。
ベッドから起き上がり、カーテンを開ける
昨日は雨が降っていたが、今日は雲ひとつない晴れだった。
今日は土曜日なので友達と遊ぶ予定があるのを思い出す。
洗面台へ行き、顔を洗い、遊びに行く準備をする。
「いってきまーす」
今日は学校の近くの公園で、グラウンドを借りサッカーをする予定だ。
公園に着く前に、向こうの方から近藤が走ってきた。
近藤に声をかけると、今日も竜一のお見舞いにいくそうだ。相変わらず朝から元気なやつで、ちょっとライキはついていけなかった。
その後近藤と別れ、学校の近くの公園に着くが、まだ警察等が相川はるとの死について調べていた。
するといつも不良の相川はるとと仲のよい同じクラスメイトの不良
羽賀 りょう君と藍沢 叶が警察と何やら喧嘩気味にお話をしている。
この3人は不良なので、あまりクラスのみんなと仲良くはない。
相川はるとはずっとずる休みして、羽賀りょう君と藍沢 叶は、しっかり学校に来てはいたが、全然授業は集中して聞いていない。
最初のうちはいじめもあったが、相川はるとが学校にこなくなってからは、2人のいじめも徐々に無くなっていった。
「お前らも…自由になりたかったのか…」
だがしかし、自由に生きようとする者は、世間から認めてはくれないことはライキが一番わかっている。
きっと相川はるとは自由を求めた結果、亡くなってしまったのだとライキはそう考えた。
その後、他のクラスの子や、同じクラスの仲の良い子がきて、みんなで違うグラウンドへ向かった。
一方その頃…
「どうしてだ竜一…」
竜一はまだ目を覚さない。
「先生!いつになったら竜一は目を覚ますんですか!?」
近藤は感情的になり、医者の先生に強く言ってしまった。
近藤は竜一のことをとても心配している。
子供の頃からの幼馴染でいつもいろんなことをして遊んでいた。
近藤は知っている。どんなことがあっても竜一は必ず帰ってくると、そう信じて近藤は今日も竜一が目を覚めるのを待ち続けた。
「コンコン」
誰かがノックした。
「警察です。竜一君はまだ起きてはいないかな?」
いきなり2人組の警察官が入ってきて、近藤は驚いた。
「いや、まだ起きてないならまた来るよ。失礼」
警察官は部屋から出ていった。
警察官は車内へ戻り、1人の警察官は言った。
「あのクラスはもしかすると…」
もう1人の警官も言った。
「調べる必要がありますね」
そして….
いつの間に暗くなり、ライキは遊び疲れ、家に帰ることにした。
帰る道中、1人の女の子を見かけた。
彼女は同じクラスメイトの暗くて地味な、木下真里
正直いつも何を考えているのかよくわからない。
あんまり、話したことはないがいちお声をかけてみる。
「木下さん!ここで何してるの?」
彼女は急に声をかけられ少しびっくりしたが、ライキだと気づき少し安心した。
木下さんは急に歩き出し、何も言わずにどこかへ行ってしまった。
「んーやっぱり彼女のことわからないなー」
ライキもそのまま家に帰り、いつも通り風呂に入り、飯を食べ、就寝した。